登山の入門編としては、少なくとも南関東では丹沢だ。奥多摩も入門編の山だが、丹沢には遥か遠く及ばない。
何故だからって、昔の冬山入門の本でさえ丹沢が第一章なんだよ。えーと、此れだけじゃ根拠が薄弱かな。
奥多摩も良い山では有る。一通り登ったので分かる。登山者が多いのも尤もだ。唯、丹沢の方が男らしい山なのだ.。あ、此れはあくまで私感ですよ。
前章の三ヶ所のハイライトは勿論だが、山自体が男性っぽいのだ(くどいでしょうが、私のイメージです)。
と言う事は、奥多摩が女性っぽいとなる。其の通りです。良し悪しでは無く、好みの問題だ。私は男っぽい丹沢が好きな奴だ。
詰まり丹沢の方が荒っぽい一面が有るって事で、尾根筋もそうだけど、特に沢に表れる。大昔の案内書は全く其の思想で、沢を案内する為に尾根筋も案内しておこう、に近い書き
方をして居る様に感じる。
尤も、西丹沢には(私の区分では中央丹沢でも)登山道なんざ無い頃なので、尾根筋の案内んぞは殆ど無いようなもんなのだ。その癖沢は克明に説明して居る。
従って、丹沢の次は谷川岳、となった訳だ。一方、奥多摩の次は奥秩父と言うのが、自然な流れなのだ。但し、大昔の話ですよ。
女物の下駄を突っ掛けてザイルを肩に、沢に入って行く時代の事。思えば変な流行りだったですなあ。尻には山犬の毛皮をぶら下げちゃってね。一寸と懐かしい。あ、此れは戦後の事ですから。
(入門の山 その二へ続く)
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