2014年7月8日火曜日

死ぬほど旨かった桃の缶詰 その一




 さて、真打登場、桧洞丸である。昭和十七年版案内書では、路が無い。無理やりすず竹に突入する事になっている。一応尾根筋の案内は有るが、探検登山の扱いだ。
 そうでしょうとも。沢の詰めや変な尾根ですず竹に苦労するのは、相変わらずの事、当時は全部がそうだっただろう筈で、余程の物好きしか入らなかったのだ。でも、入る人が居るから案内してる訳で、戦争中でも物好きは物好きって事なんだなあ。
 三十八年版には、近年みちが開かれた、と有る。確か、神奈川国体の時にルートができた筈だ。其れが何年だったかは、覚えてません。(だったら調べろよ!)(やだね、面倒っちぃもんねー)
 桧洞丸は蛭ヶ岳から見る姿が、堪らなく良い。蛭より、72,7m低いのだが、風格が有る。涎が垂れる程なのだ。疑う方が若し居れば、実際に見て下さい。多分、納得してくれると確信します。
 昔は遠い山だった。箒杉の部落迄しかバスは行かなかったし、おまけに手前の中川温泉止まりが多く、且つ本数も少なかった。中川温泉止まりだと、車道をせっせと行かねばならず、一汗かかされるのが割と鬱陶しかったのだ。
 今は西丹沢迄バスが入るので、つつじ新道で、簡単に(?)登る事ができる。その外の登路も沢山有り、より取り見取り選び放題だが、つつじ新道以外は何処もアプローチは長いので、覚悟して掛かろう。
 (死ぬほど旨かった桃の缶詰 その二へ続く)

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