2013年12月14日土曜日

丸? その二




  丹沢の丸の中では、一、二(三、四かな)を争う程人の通る所だが、通過点なので、大丸・小丸を目指して人が来る訳では無い。とは言い乍ら、とても良い所なのは、保証付きで有る。(私の保証じゃ駄目?)
 小丸より一寸と東になるが、北にはハンノ木丸(変換不能)1292mが有る。姫次の章で触れたピークだ。早戸川から、姫次と八丁坂ノ頭の中間へ登る尾根の途中に有る。当然乍ら路は無いので、誰も行かないだろう(除く物好き)。行って見れば疎林の、非常に気分の良いピークで有るのだ。唯、ハンノ木丸迄は少々苦労をさせられたが、昔なので、今は分かりかねます。
 小川谷の左岸(上流より見て左側)に、裸山丸1129mと大タル丸1031mが並んで居る。裸山丸は、山と丸をダブって付けて居る。音(おん)の変化だろうか?
 檜洞丸南面の、険悪な沢と蜜藪帯なので、登った事は無い。当然登る予定も無い。唯、昔々に小川谷ローカを巻く破線路を通って東沢乗越を越え、遺言棚(丹沢では滝の事を棚と呼ぶ。併し遺言棚とは何と恐ろしげな)の上流で同角沢を渡り、尾根で石小屋ノ頭の下部へ登った事が有った。今の地図にも其の破線路は記載されて居る。
 此の時に、二つの丸の直ぐ下を通ったのだけれど、踏み跡を追うのが目的だったし、丸なんざ意識もして無かったのだ。思えば惜しい事をした。其の時其の気なら、訪問可能だったかも知れない。え、今やれば良いだろうだって?嫌だね、あんな藪は!
 併し何で、昔々から廃道寸前の路が今でも相変わらず、廃道寸前で生きて居るのかな?と考えて思いついた。
 女郎小屋沢、モチコシ沢、小川谷ローカ、同角沢等々を詰めた諸君が、帰路に取ってローカを迂回する為の路ではないだろうか。うん、多分当って居ると思う。
 (丸? その三へ続く)

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