2013年10月8日火曜日

丹沢らしさって その二






 繰り返しになるが、多くの人は丹沢と言うと、表丹沢、東丹沢、せいぜい中央丹沢を思い浮かべる事だろう。尚区分けに関しては、“丹沢の区分け”の章を参照して下さい。
 山中湖に近い山域は、丹沢とは思わない人も結構多い。勿論、立派に丹沢なのだ。確かに鉄砲木の頭に立つと、一面の草原で足元は山中湖、そして聳える富士山! 全く丹沢らしさを感じない。写真は、鉄砲木の頭の東の高指山からの展望。ね、丹沢らしくないでしょう。
 では、其の丹沢らしさとは何だろう? よくぞ聞いて下さった。其の章だったんです!
 ブナ林帯は花形だろう。標高1000mを超せば、大概の処でお目に掛かれる。清涼感に溢れて、これぞ丹沢!なのだ。前述の通り、ブナの出す成分フィトンチッドの為、下草が生えない。為に爽やかな樹林帯となる。
 勿論ブナ林帯は丹沢の特産物では無い。白神山地なぞは世界遺産に指定されて居る。其れから見れば、丹沢なんざ子供(孫?)の様なもんだ。子供でも孫でも良いのさ、ブナ林帯は現に丹沢に在るんだから。
 木繋がりで唐松に行こう。此れも其処らじゅうに在って、且つ、規模も桁外れなのは承知してますよーん。唐松がパラパラと彼方此方に在るのが、丹沢らしいのだ。え、無理してないかって? 其れ程はしてない!
 熊笹が有ったぜ、やったね。主脈の熊笹は多分、外と引けを取らないんじゃないかなあ。一面の熊笹の稜線。晴れて居ればキラキラ輝くんだ、此れがさ。曇ってれば?降ってれば?
 暗く沈んだ熊笹の嶺なのだよ。其れは其れでとても良いもんなんだなあ。分からない貴方、一度主脈縦走をしてみれば、分かりますよ。
 展望。う~ん。痛いとこ突いて来やがったな。丹沢は中級山岳なので森林限界は無い。全山域樹林帯なので展望も無い。
 (丹沢らしさって その三へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

本当ですね。ブナの林の清涼感、山らしさ、それとカラマツ、クマザサの美しさが、山そのものの良さなんですね。黒部アルペンルートを歩いてきて、やっぱりブナ、カラマツ、笹 なんです!!!再認識してきました。はい!

kenzaburou さんのコメント...

アルペンルートも、ブナ、唐松、笹でしたか、気付かなかった!
台風が来ていたので気にしてましたが、
通れたご様子、大変に良かったです。