2012年12月8日土曜日

Gパンにご用心 その四





 写真は、小雨に煙る展望台です。
 前述の通り、辺室山の帰路小沢を下って居て、枯れ木を掴んだYは枯れ木が折れて、初めて落ちた。尤も奇跡的に、落ちた途端に脚が大きな木に掛かり、落ちずに済んだ。思えばYは奇跡的に何度も、助かって居る。
 尤も、助かって居なければ、私はYの家族にどんな目に合わされて居るやら、思うだに恐ろしい。Yよ、助かってくれて有り難う。
 辺室山から更に北へ行けば土山峠で、南山(経ヶ岳・仏果山の山域)に接続する。今は土山峠の直下迄宮ヶ瀬湖の湖水が来て居る。結構驚かされるのだ。
 大山に戻ろう。見晴台から其の儘下るのが九十九曲で、前述の私が下駄で下った路だ。実際は、九十九も曲がっては居ない。桜の名所と聞いては居るが、桜の季節に行った事が無いのは間抜けな話で有る。
 九十九曲の比高四百五十mをジグザグに下るとすぐに、日向薬師へ着く。歴史を感じさせられる薬師堂で、落ち着いた雰囲気の良い所だ。バス停から僅か二十分だから、立ち寄って見たる価値は充分有る。
 雨上がりに訪れた事が有る。参道を掃いて居る人から丁寧に挨拶された。挨拶を返したが、閑静な薬師堂で有る。
 或る春の日、日向薬師のバス停に着いたら、一時間程待たねばならない。えーい、面倒だと歩き出し、其の侭伊勢原迄歩いた事が有ったが、一時間半位は掛かった覚えが有る。従って余りお勧めはしない。
 大山に登る最短ルートは、ヤビツ峠へバスで登り、其処からイタツミ尾根で一時間十分で頂上だ。あっけない程で有る。其のかわりヤビツ峠へのバスは、長蛇の列を覚悟しなければならない。私はご免だ。蓑毛からヤビツ峠へ歩く。



 一寸と変り種がお好きなら、蓑毛から入り、石灯籠の分岐を右に行き、蓑毛越から大山と言う手が有る。「ハイクのお誘い、蓑毛から大山」を参照されたい。
 (Gパンにご用心 その五へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

山らしい深さと陰影のある良い写真ですね。
桜の時期に、大山にヤビツ峠から登って、九十九曲を降りてきたら、素敵でしょうね。

kenzaburou さんのコメント...

お褒め頂き汗顔の至りです。F2の写真を引っ張り出してみたのです。

仰る通り、ヤビツから九十九曲はお勧めです、特に春!