2012年12月10日月曜日

閑話 その九十一






 やがて本文でも触れるが、丹沢の夏は暑い。前にも何度か書いて居るだろうから、皆さんご存知でしょう。え、覚えて無いのかって?覚えてっこ無いだろが、酔ってんだから!
 えーと、酔っ払いは自慢にならないので、忘れて下さい(ペコリ)。
 秋になったら話は違う。全く違う。だもんで、バスは臨時を出しても、大倉のバス停には人が溢れる。但し土日休日の事だそうだが、其れは昔と同じだ。もう冬になってから秋の話、相変わらずの間抜けです。
 十一月になって塔へ登ったが、汗はかくけど途中迄で、あとはらっくーに塔に登ってまった。蒸さないとは、こんなに凄いんだ!!
 空気が爽やかなのだ。空も抜ける様なのだ。皆さん満を持して、どっとお出掛けになるのは、極めて当然の現象で有る。
 其の上、稜線では黄(或いは紅)葉の真っ盛り、彩り鮮やかなシーズンと相成った。中腹のもみじは未だだけれど、其れも時間の問題だろう。
 堀山で十数人のパーティが富士を撮って居た。関西訛りが聞こえる。リーダーらしき人に声を掛けた。
私「どちらからお出でですか」
其の人「徳島です」
私「え、そんなに遠くから」
 ツアーだろう。其のリーダーらしき人がガイドと言う事だと、見て取った。遥々と丹沢へ、ようこそ!!
 あたしが塔から下って居ると、其の徳島パーティと擦れ違った。ガイド氏に声を掛けた。
私「今夜はどちらです」
其の人「蛭ヶ岳です」
私「晴れれば良いですがね」
其の人「ほんまに」
 登って居るうちに、真っ青な空に雲が広がり、頂上に着いた時には曇天となって居たのだ。折角四国から来たんだから、晴れてやってよ、と言っても聞いては貰えないだろうが、そう願わずにはおれなかった。



 結局晴れないと見極めて予定を変え、鍋割への途中の小丸から小丸尾根を下って、ひたすら林道を大倉へ向かい、O屋で一杯やったのでした。

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