2012年12月3日月曜日

Gパンにご用心 その三




 写真は、展望台付近からの大山三峰です。
 あの時は、広沢寺温泉入り口から林道を歩いて不動尻、其の侭一気に三峰へ上った。ミツバツツジが咲いて居たのだから、五月の事だ。爽やかな晴れた日、S、K、S婦人と外一名の同期生の女性(多分、記憶違いかも知れないが、女性が二人居た)で新緑の中を山歩き、どうです、良いでしょう。
 此の季節は混む。山頂付近は弁当を広げるのがやっと。早々に山頂を辞し、梯子と鎖に縋り乍ら下り、新しく開かれた唐沢峠方面への稜線通しの路に入った。其れ迄は稜線に路は無かったのだ。入るとすぐに小広い疎林の小ピークが有って我々貸切り、誰もこんなとこには来やしない。
 皆、良い所だと喜んで、ゆっくり休んだけれど、折角三峰に登ったなら立ち寄っても決して悪く無い所だ。ま、そんな遠回りはまともな人はしないか。お陰で貸切りになるのだが。今の地図だと破線なので、踏み跡を外さない様にご用心を。
 一同、又来た林道を戻って、七沢温泉で一風呂浴びてからの宴会は、当然のコースで、どちらかと言うと、山よりもそっちがメインなのでは?へっへっへ、旦那、ヤボは言いっこなしですぜ。
 三峰から戻らないで、北へ向かえば物見峠で、昔々々、冬の丹沢主脈を見て、偉く感動した峠だ(前述)。あの感動は説明不能だろう。もしも気が向いたら、冬の晴れ渡った日に、煤ヶ谷から登って自分の目で確かめて下さい。多分、似た感動が待って居ます。
 物見峠から尾根は更に北へ続き、辺室山に至る。昔々々は、山の中にぽつんと三角点が有り、辺室山644.3mと記述されて居るのみだった。勿論、路の記載も無い。従って是非行って見たい、とロマンを掻き立てられた山だったのだ。
 今は路になっちまって居る。消え行く路の章に書いた通り、蛭だらけの低山に落ちぶれ果てて仕舞った。辺室山もさぞや悲しかろう。
 (Gパンにご用心 その四へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

kenzaburouさん、お誕生日おめえとうございます。いつも楽しい山歩きのエッセイを読ませてくださって ありがとうございます。日本の山の良さがしみじみ伝わってくるエッセイで、励みになります。どうぞ、次の年も、お元気でご活躍ください。
初夏の大山三峰の写真、くっきりと、美しい姿ですね。帰りに七沢温泉で、一杯できる山歩き、、、素敵すぎます!

kenzaburou さんのコメント...

祝って頂き恐縮です。又、下らないブログにお付き合い頂き、有り難う御座います。
へへへへ、温泉で一杯やると、帰りたくなくなります。