2011年5月28日土曜日

閑話番外 その五十一


 山の報告では、もう東京に帰ったと言うのに、未だ穂高の写真です。いやーさ、丹沢は特別として、他の山では上越と南アルプス派のあたしだけど、日本の山のスターの座は、間違い無く穂高だと認めざるを得ない。
 空と雲の章で、北穂沢から見上げた空が黒
かったと書いたが、今回は降りて来てから空を見上げた。登って居た時はアイゼン外れ騒ぎも有って、足元に神経を集中して空を見なかったので(見れなかったので)。涸沢から下りて来た北穂をみあげたんだけど、空は黒くは無い。って事は、当時は北穂沢を詰め上げたから、雪面にはっついて真上(まうえ)を見上げたから、黒く見えたんかなあ? 
 分からないけど、其の時黒く見えた空は、
もっと黒かったと思う。横尾から来たから、丁度良いタイミングだったのかな?或いは思い込みのどちらかだろう。
 どっちにせよ、もっと黒い空でした。涸沢
から見たやや黒い空が此れなんだけど、昔見た黒い空は、もうあたしの思い出にしか無いのですね。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

北穂高の頂上!!! 素晴らしいです。こんな立派で魅力的な美しい山が この世にあるなんて!!! 雪の北穂高を登られたKENZABUROUさんは、わたしのヒーローです。すばらしい!!!
標高が高くなるほど 空気の塵もなくなり空の青さが増してくることは わたしのような未熟者でも経験があります。いつも穂高と槍の空は黒く見えました。群青色というか、瑠璃色というか、もっと黒にちかい深い瑠璃色です。
アフガニスタンでしか取れない鉱石の ラピスアズーリを、オランダのフェルメールは「真珠の耳飾の少女」という油絵を描く為に 潰して粉にして絵の顔料にしたそうですが、ウルトラブルーとも言うそうです。
もっと槍穂高の写真 見たいっす。

kenzaburou さんのコメント...

照れてしまいます、ご勘弁を。

ウルトラブルーですか。穂高の空ですね。きっと。

>もっと槍穂高の写真 見たいっす

そう言われちゃ、おまけを付ける事にします。何だ、こんな写真って怒らないで下さいよ。