お馴染みの構図で失礼しました。此の構図の写真は日本に何万枚有るんだろう?
名残は尽きねど、登った限りは下るのが定め、涸沢へ下り始めた。昔々は尻セードで一気に涸沢へ滑り降りた。見ると彼方此方に尻セードの痕が有る。よし、一丁やってやるか!
滑り出したとたん、其の加速の大きさに驚き、即ピッケルを打ち込んで停止。年を取るとスピードに付いて行けなくなるものなんですなあ。で、三回程一寸と滑って、あとの殆どをテクテクと歩いて下ったと言うお粗末。
暖かい日差しの下に撤収、ザックを背負う前にぐるりを見回し、山々に別れを告げる。
出来たら雪の無い徳沢迄は下りたい、と思いつつ出発した。登って来るパーティと幾つも幾つも擦れ違う。中には前日の私の様なゾンビも混じって居る。大変に気の毒で有る。
下って居るうち体が教えてくれた。徳沢は無理だ、横尾にしておけ、と。素直に其の声に従い、横尾にテントを張る。横尾迄下れば暖かい。
なんて思ったのが大間違いだった。ギンギン冷えて涸沢より寒かった。詰まり翌日も快晴疑い無し。良かったね、登って行った諸君!
翌朝、ペグは凍りつきポールも凍って居てばらせない。横尾なので気を抜いて、ポールを雪の上に放り出して設営したので、雪が付いて凍ったのだ。接続部を口に含み融かす。如何にも間抜けな姿で有る。
上高地に着くと、ノータイムでバスが出、昼前には松本に着いて仕舞った。幸い梓には時間が有ったので駅蕎麦を食べる。うーん、こうでなくっちゃ。ロング缶を手に車中の人となり、無事帰京した次第です。
え、蝶に登る予定だったんじゃないかって?ばれたか。旦那、もうご勘弁を、北穂一つで充分過ぎる程充分です。予定は未定です。
山はお天気商売、ずーっと好天だったのは、ラッキーの一言で有った。そして、後心配を掛けた方々にお詫び致します。御免なさい。
2011年5月26日木曜日
山の報告です その二十一
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4 件のコメント:
山岳部のトレーニングを見た事があります。「突風!」の掛け声でピッケルを刺して一斉に、うつ伏せになる。
よく晴れた日に、ちゃらちゃらスキーをしながら見たので恨まれたことでしょう。
尻で滑るが危険な事はよくわかります。止まれなければ何かに激突するか落ちるしかない。
上等なスキーウェアはつるつるしていて、速度にもよりますが危険なのです。雨だと濡れてしまうようなウェアだと転んでも直ぐに止まる。当たり前のことを当然の様にするのがスポーツ。って、悪戯っ子らしくない言ですね。
「突風!」のトレーニングは、冬富士では絶対必要な様です。とか言っちゃって、あたしゃあ富士山に登った事が無いんで、へっへっへっへ。
尻セードも適当な傾斜と距離なら良いのですが、北穂沢は両方とも大き過ぎました、あたしにとっては。
悪戯っ子さんなら、やれると思います。
但し、ピッケルで停止が出来る様になってからですけど。
北穂高の頂上からの槍が岳、、、なんて素晴らしいのでしょう!!! こんなに素敵な山が この世にあるなんて!!!これほど美しい山は ほかにありません。
去りがたかったでしょうね。
グリセードで一気に降りてしまったら もったいないですよ。ちびちび下りないと。
いいですね。うらやましいですね。ほんとうに、楽しまれましたね。素敵っすよ。
はい、ちびちび降りました。
降りでが有りました(汗)。
お蔭様で、色々な意味で楽しめました。
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