2011年5月7日土曜日

下駄より地下足袋 その四


 何で下駄で大山に登ったかって?晩秋の快晴の一日、学校に行くつもりだったんだが、余りの空の青さと鮮やかな山の姿に誘われて、其の侭伊勢原から大山行きのバスに乗ったと言う訳なのだ。それに、学校になんかに行きたくも無かったので。たちの悪い奴ですなあ。
 学校に下駄で通って居たのかって?其の手
の馬鹿な質問は無用にして欲しいです。だって下駄で通って居たからこそ、学校をサボって、山にも下駄で登る事になったんでしょう。靴で通ってれば、大山には靴で登る訳でしょうが!
 偉そうにホザく事では有りませんでした。
謝罪し訂正致します。
 はい、下駄で通って居ました。これで良い
かな。うん。
 履物の章なんですけど、挨拶が遅れまして
済みません。尤も、下駄とか、ボロボロでスリッパみたくなったキャラバンシューズで散々歩いた私としては(下駄は一度だけ)、何を語れば良いのだろう♪
 歌では無かった。

 スリッパみたくなったキャラバンシューズ
は凄かった。サイドも前も裂けて居る。かろうじて紐で足にくっついて居るのだ。酷いもんですなあ。最早靴では無い。
 それでも、ハイキング位は、やれば充分可
能なので、スリッパでもやりゃあ出来るって事でしょう。それに、白状すりゃあ其のボロを足に纏って居るのが、粋だと思って居たのだから、何をか言わんです。
 だったら地下足袋の方が良い。ボロを突っ
掛けて居るよりも、よっぽど良い。山仕事の人達が地下足袋を履くのは偶然では無い。
 NHKで、山の歩き方を特集した番組が有
って、下りは地下足袋が偉く楽で負担が少ないと言って居たと、其れを見て居た会社の同僚に教わったが、さも有らん。
 だから私も、尾根でも地下足袋を履く様に
なった訳で、経験上其れは分かって居たのだろう。うーん、そう考えれば私も、其れ程アホでは無い様だ。唯、繰り返すが、緩い下りは痛い。本当に痛いのだよ!
 とか言い乍ら、最近の地下足袋は技術の進
歩(或いはニーズの変化)で底が厚くなって来た。去年よりずっと、厚くーなった♪
 だもんで(名古屋弁、失礼)、結構楽に歩
ける様にはなった。でも、冬は矢張り無理なので、靴をお薦めします。前記だが、妻と秋深い北八ツの天狗岳では、地下足袋の小さな破れが、死ぬ程冷たく感じられたのだから。
 地下足袋は鳶職専用では無い。土方も使え
ば山登りの人間も使う。メーカーも努力して居るのだろう。多分、地下足袋の技術では日本が世界一だろう(おいおい、どの国に地下足袋が有るんだよ)。
 て事で、私は生きて居る限り、山には地下
足袋で行きたいと思ってるのです。

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