2011年2月19日土曜日

どう切り分けよう その二


 本に依って分岐線は異なるものの、大雑把に主脈で東西に分けるのが昔の通例だったのだが、地図を見れば一目瞭然、主脈では東に偏り過ぎて居る。此れでは丹沢のほぼ三分の二が西丹沢の領域となり、到底適切だとは思えない。
 案内書の中には、丹沢と言えば沢登りと言
う立場で、川の流域ごとに章を設けて居るものも有るが、私は稜線で区分けをしたいのだ。
 何故だって?其の方が私には分かり易いん
だもん。多分、貴方にも。
 大山から始まり。ヤビツ峠、塔ヶ岳、鍋割、
桧岳、秦野峠へ続く稜線、そう、小田急の車窓から見渡せる連なりを、表丹沢とする。
 あ、此れはあくまで、私の勝手な区分けで
有るので、何の根拠も無いのです。唯の勝手な素人の考察なので、気にしないで下さい、本気にしちゃ駄目ですからね。
 此の区分は如何にも表丹沢で有る。文字通
りとは此の事だろう。華やかで、しかも堂々と正面へ押し出して居る。此処を表丹沢と名付けずして、何と名付けよう。
 秦野峠から大野山、或いは高松山、そして
松田山、シダンゴ山への稜線は、前衛の山としたい。従って弘法山、仏果山及び経ヶ岳の南山、鐘ヶ岳や日向山、辺室山等も前衛の山でる。
 大山三ッ峰、大山北尾根は東丹沢と
しよう。
 さて、其の東丹沢で有る。ペッペッペ(手
にツバを付ける音)。つい、いらぬ力が入るのが悪い癖だ。大山からの、北へ向かう二つの稜線と、塔から焼山への主脈、勿論丹沢三ッ峰、其れに袖平から風巻への尾根も入ると言う豪華版だ。
 此れこそが東丹沢、如何にも丹沢と言う区
域で有る。東京方面から眺める丹沢の連なりこそ、此の東丹沢なのだ、えっへん(私が威張ってどうすんだ)。
 実は表丹沢と東丹沢が、丹沢を代表して居
て、訪れる人の数も圧倒的に多い筈だ(例に依って調べてません)。余り丹沢に登る事の多く無い人は、丹沢と言えば表丹沢と東丹沢を思い浮かべるだろうと思う。
 稜線の営業小屋も、檜洞丸を除いて此の区
域に集中して居るのも、尤もな事なのだ。何せ、丹沢登山とは、殆どが表丹沢と東丹沢(再びお断りしておきますが、私の勝手な規定です、為念)が対象なんだから。そして、其処は確かに素晴らしい山なのです。
 だからって、外が詰らないと言う訳では無
い事は、断るのさえヤボってもんで、訪れる人の数はガクッと減るものの、ちゃんと、立派に、厳として、其の二地域以外の丹沢も、立派に丹沢なので有る。
 蛭ヶ岳から檜洞丸を経て犬越路迄を、中央
丹沢とする。石棚山稜と同角尾根も含むのは勿論だが、其れでも非常に狭い範囲で有るのは確かだ。
 (どう切り分けよう その三へ続く)

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