2024年2月25日日曜日

閑話 その四百四十一

 


 一昨日、二十二日は町田でも震え上がった。雨はシトシト、良くぞ雪にならなかったものだ。全国的寒波の中、次女は黒百合平で幕営だ。小屋に泊まれば良いものを、まあ、あたしも若い頃はそんなもんだったかな。

 黒百合平とは、北八ヶ岳と南八ヶ岳の間の天狗岳へ登るに絶好の位置である。昨日は晴れるのだから、現地は雪だろうが構わず登ってテントを張ったのだろう。降雪の中のテント、あたしゃ嫌だよーん! だって、とても凄く寒いんだもん。

 冬の天狗岳も登ったが、黒百合ヒュッテ泊りだった。だらしない親父ですなあ。初冬に妻と登った時も黒百合ヒュッテ泊り。夏に天狗岳から小淵沢駅迄縦走した時も黒百合ヒュッテ通過からのスタートだった。あたしゃ黒百合平で幕営した事なかったんだ。

 冬の幕営は貴方、黒百合ヒュッテあたりでさえそりゃあキツいでっせ。好き者のやるもんで、まともな者はそんなバカはしない。次女はバカな親の地を引いたですな。え、さっきから冬の幕営なんて真っ平だって言ってるって? それは今のあたしで、若い頃は違ったの。尤も冬のテント場で張ったのは赤石鉱泉のみで、残りは尾根上だったけどね。

 昨日は予報通りに晴れ、次女と連れは無事に天狗に登って帰京した。上の写真がそれ。本当は上越に行きたかったんだそうだが、天候が悪いので天狗にした様だ。冬の上越は滅多に天気に恵まれない。それに雪が半端じゃないので正当な判断だった。

 上越や北アルプスに比べて、南アルプスや八ヶ岳は天候に恵まれ易い。あくまで比較しての話だが。冬に頑張って登って、アタック日にガスや吹雪って、情けない事この上なしで泣きたくなるもんね。

 次女は遅く山を始めた為か、急ピッチでの山行を続けている。数年であたしの六十年に追い付きそうな勢いだ。そういう登山者は遭難の危険も大だが、幸いな事に次女は臆病も遺伝してるので、大丈夫でしょう。

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