2024年2月10日土曜日

休題 その五百十

 

 現役時代は良く漫画を見た。昼飯で喫茶店に入ってもビックコミック等の雑誌が置いてあるので、どうしても見てしまう。最近のアニメも入れて、これは凄いと思った作品のベスト3を挙げよう。言う迄もなく、アニメや漫画に詳しくもないあたし好みって事なので、お気に召さないかも知れないがご容赦。

第三位 諌山創の「進撃の巨人」

 漫画版ではなくアニメ版である。休題でも取り上げたが、壮大な世界観、甘さの少ない展開、複雑な構成、一回見ただけでは分からない。え、あたしだけ? んなこたあないだろう。解説動画が山程出ているのは難解が故だべさ。決め台詞も多く傑作の一言、終わると寂しく感じてしまうのだ。

第二位 中川いさみの「熊のプー太郎」

 一転してギャグマンガ。偶々初回から見たが、抜群のギャグセンスに驚いた。ブラックが濃いが明るくもある。兎に角面白い。この発想は天才だなあと何度も唸らされた。モチ何度も笑わされた。テレビでアニメ化されたが、毒気を抜かれて詰まらないものになっていたので、一度で見るのをやめた。中川氏は評価されない天才だと思っている。

第一位 手塚治虫の「火の鳥」

 「火の鳥」は手塚氏の集大成と言われてる

らしいが、その中でも「宇宙編」は魂を鷲掴みにされた感があった。もう一つか二つ凄いのがあったが忘れてもうた。基調は絶対的孤独感。途轍もなく長い時間。逃げ場のない虚無。喫茶店で一人で涙を流して読んでいた。人から見たら変なおじさんでしょうな。今の処これを越える作品はないと思える。この先にも現れないかも知れない。

 てなとこなんだけど、さぞかしブーイングでしょう。お断りした様に、あたしの接した狭い世界での話なんで堪えてチョーよ。

 ジブリや新海監督も良いが、ベスト3には入らないですなあ。アメコミをマンガが滅ぼしかけているらしいが、当然のこってしょう。レバルが違い過ぎる。

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