2024年2月13日火曜日

閑話 その四百四十

 


 はい「高取山と共に」のお時間です。Yと一緒に行ったので、Yのトレーニング(なるのかい?)の一環である。

 バスを降りた登山者は我々を含めて十人、流石に三連休の中日ですなあ。我々がトップで歩き出す。どうせどっかで抜かれるだろうと思ったがYのピッチが速い、今回の目標を達成する気なのだろう。目標ったって大したもんじゃなくて、十二時のチャイムを吾妻山を過ぎてから聞く、ってもんです。ここんとこ吾妻山を結構過ぎてからのチャイムばかりだったのでね。

 聖峰の白梅を何枚も撮っているとYは「先に歩いているから」と歩き出す。やる気充分です。何で何枚も撮るかと言うと、ピントが合ってくれないのだ。偶然ややピントが合った一枚が上の写真。困ったもんです。

 頂上には五人の若者がいたが、我々が一服してる間に大山へ向かった。大山から先は白くなっている。大山も塔も雪景色なんだろう。

 それからもYは頑張り続けて、吾妻山を越えて一寸とでチャイムが鳴った。目標達成である。Yは「凄く頑張った」と言う。そうでしょうとも、そのうちに太腿がつり出した。でも、里湯へは下るのみだから大丈夫。

 今年の春山は去年と同じ平標を狙っている。去年は松手山下からの下りでYは偉く苦労して、通常の倍近くの時間が掛かった。あたしも内心は心配している。今年は去年より苦労するに決まってるから。Yはどんどん太ってしまったのだ。あの下りを幕営具を背負って下れるのかなあ。場合に依っては中間の大鉄塔で幕営か、と思案しているのだ。

 随分頑張って貰ったが、あたし単独の時より五十分以上は余分に掛かった。もう一度様子を見て決めよう。歩き辛い大山が宜しかろう。Yが登れなくなったらあたし一人の春山になっちまう。元々は一人の春山だったのだから良いのだが、矢張り寂しいじゃないですか。

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