2023年10月17日火曜日

閑話 その四百二十六

 


 写真は鍋割山頂の樹木。栗ノ木洞は植林だけです。

 薄暗くなるとモゾモゾとシェラフに潜り込む。地べたではやる事ないしね。マットが狭いので、寝返りをうつ度にマットから落ちてないか確かめる。緩い斜面なので下にずり落ちる。上にモゾモゾシェラフごと引き上げる。

 そんな事繰り返してると寝てるかどうかも分からなくなって、二十二時頃起き上がって一服、ウイスキーの水割りなぞを飲んで少々落ち着く。それからも結局寝てる感覚は殆どなかったんで、野営は楽じゃごぜえやせんw

 薄明るくなったので時計を見ると五時二十五分、いけねえいけねえと起き上がる。八時代のバスは間に合わないので九時三十五分のバスだ。ゆっくりだが、朝飯は簡単なもんですぐ済む。パッキングは泥を払い乍らだ。マットとシェラフカバーは家で洗うしかない有様。汚いマットをザックに括りつつ、人に嫌がられるかなと心配したりする。大丈夫なのだ、何時もの汚いザックと地下足袋だけで充分嫌がられてるのだよw

 時間はある。途中に「展望台へ十五分」との標識があったので、空身で行くがそれらしい所はなく、道は櫟山と里へ別れる。駄目だこりゃあと引き返す。

 やがて茶畑に出るとバス停はじきである。三十分程バスを待ったが、途中で結構乗って来る。皆さん町へ出る時間なのだろう。山奥の寄(やどりぎ)部落なのに、人口は結構多い様だ。学校もあるし。観光に力を入れてる様だがそれ程の施設もないので、主力産業は林業だろうか。見事に周りは植林になっている。林業も後継ぎがいないだろうから、これから大変だろうなぞと余分な心配をする。

 鶴巻温泉で途中下車して里湯でゆっくり温まる。明け方は流石に寒かった。夏用シェラフなので口を閉める紐がない。仕方ないので手で抑えていたです。

 バスがなくて云々と妻に言うと「歳なんだから」と当然の反応、反省してます、本当に!

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