2023年5月2日火曜日

閑話 その四百七


  残念乍ら多少よろよろ気味に下って行く。やっと駐車場に着くと、林業何たらと書いた車が止まっていた。八人は悠々と乗れる大きさだ。ははーん、あの東屋の諸君は林業関係の一団だったのかもね。若者が林業を担ってくれなければ、日本の林業は滅びる。頼もしい諸君だ、と勝手に感心する。

 直ぐ下が道志の湯だ。行くと十一時開始だとの事で、何と一時間以上ある。仕方なく菰吊山の帰りに寄ったいやしの湯へ車を走らす。

 こっちはやってました。相変わらずマスク着用、密を避けろとなっている。こんな田舎なんだからもう問題なかろうに、と余所者は思ってしまうのだ。

 顎が不具合でも蕎麦なら食べられる、噛まないでも良いから(犬と同じです)。湯から出て食堂に行くと十一時からだと言う。け、ここもかよう、と車に乗って去る。思えば十五分も待てば良かったのに、短気者はこれだから困る。

 後はひたすら走って帰りました。車なもんで風呂上がりの一杯はお預け、それが楽しみなんだけどねえ。静寂の山と新緑をたっぷり味わったのだから、それ位我慢しましょう。

 山に関しては以上で終わりだが、それからが大変だった。翌日から脹脛が筋肉痛、階段を降りるのが一苦労である。筋肉痛は五日間続いた! 平標でも筋肉痛はなかったのにどうしたってんだ。その上数日は疲れが残って、ダルくて堪らんのだ。

 ダメじゃんさあ、本当にハイカー、それも低山だけのハイカーになっちまっただかよお(涙)。

 結構ショックではありました。爺ケ岳なんぞに行ってたら、冬道に入った途端に動きが取れなくなる処だった。藪と腐り雪と急斜面、もうあたしの関わる世界ではない。簡単に登降してた感覚だけが残ってるんだよね。実際は崩壊の巻き道で冷や汗を流す爺さんです。

 己を知り無理はしない、ってこってす。

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