2022年11月24日木曜日

休題 その四百五十

 

 

 次女が偉く薦めるので、妻と久し振りのインド映画「RRR」を観た。海老名のイオンシネマは一日一回の上映、しかも二十二日で終了。トーホーシネマは上映なし。新百合でも上映なし。本当に良い作品なのけえ? やってねえだべさ、と二十二日に行きました。最終回の為か八分の入り。

 時代は第二次大戦前、インド独立の機運の高まった頃。冷酷な総督と戦う男達の友情、と言うと簡単過ぎるけどもそう言う事だ。だがその使命の違いが複雑(?)な葛藤となって観る者をハラハラさせる。ネタバレを避けるのでこんなとこにしとこう。

 完全な勧善懲悪、インド独立の大儀を背負っているのだから文句なく主人公達に感情移入できる。三時間の作品だが長くなんて感じない。インド映画の独特の乗りで一気に観る事ができるのは、流石だと言うしかない。

 主人公達が強すぎるのは御愛嬌か。ターミネーターとランボーが組んだ様なものだ。尤もそれだけ強くなければ、どうし様もないんだけどね。

 観ているうちにきっちりと背景と理由を説明してくれるので、明解である。リアリティを期待するのは間違いだ。エンターテイナメントの王道に感情を委ねれば宜しい。そう、これこそ映画の王道なのだ。小難しい話はハリウッドがやってくれるから。

 エンドロールは踊りが続く。踊りが終わると映画は終わり劇場の明かりが点く。妻は思わず拍手をした。十人位がつられて拍手をした。渋谷あたりの単館だったら館内大拍手だっただろう。海老名じゃこんなもんだ。

 出る時「こんなに面白いとは思わなかった」「凄く面白い」なぞと話し乍ら出て行くのが聞こえた。全く同感でした。

 映画の原点と評して良いかと思う。面白くない映画なんざ観たくもない。映画はエンタメだと、改めて認識させられました。

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