休題 その四百二十一

 

　ウクライナが粘ってキーウ近辺のロシア軍を駆逐したのは目出度い。だが、民間人虐殺が明らかになったのは悲惨だ。ロシア兵はソ連兵とは違うと言った学者だか専門家だかがいたらしいが、全く同じだ。

　その状況なのに橋下氏や似た様な多くの人間達は、相変わらずゼレン大統領を非難している。こうなりゃ橋下氏とは呼ばずに、奴と呼ぶ。奴も論調は変えて来ている。当初は、国民皆が国を捨てて逃げてプーチンが死んだら戻れば良いだったが、ウクライナ軍の善戦を見てだろうが、民間人は逃げろ、にいつの間にか変わった。それは良い。状況の変化に巧みに対応したのだろうから。

　許せないのは、ロシアが悪いのは勿論だ、だが、とウクライナ＆ゼレンスキー＆NATO＆アメリカを非難する事だ。間違えるなよ、侵略戦争を仕掛けているのはロシアだ、奴はロシアを責めるのが筋だ。民間人虐殺もロシア軍を責めるべきで、ゼレンスキー大統領の指導が間違っているとは、ロシアの代弁者と決めつけられても返す言葉はあるまい。

　奴がロシアを責めてもロシアには届かない。それはウクライナもNATOもアメリカも同じ事だ。詰まり日本人に発信している意見だ。そこが許せない二点目だ。

　奴は日本人に敵が攻めて来たら逃げるか降伏しろ、と説いている。命が大切だから国は捨てろと。それもしつっこく何度も何度もだ。一度盗られた国は取り返せない。逃げられる日本人は限られているだろう。多くはロシアかシナの占領下でウイグル人やチベット人の運命を辿る。奴は日本に滅びろと言っているのだ。それも命が大切だから、と甘言に包んで。見事な売国奴である。奴を使うTV局もお仲間なのだろうか。

　あたしの乏しい情報に依る乱暴な推論なので、外れていれば嬉しい事だ。間違いがあったら是非御指摘をお願いします。