2022年4月25日月曜日

山の報告です その百十四


  松手山迄二時間で登って来た。これは地図時間通りだ。ゆっくりを心掛けたのに速過ぎる。Yが一緒ならゆっくりペースにならざるを得ないのだが、一人だと急いてしまうのだ。写真は平標方面の展望。

 アレルギー性喘息は結構キツい。布団をしまうだけでもハーハー言うのだ。今回のザックを背負った時も、やけに重く感じた。そんな塩梅なのに地図時間通りはヤバいのだ。

 雪上にテントを張る。何時もは雪を踏んで固めるのだが、何となく省略して無造作に張る。水を造る為の雪をコヘルに詰めるのだが、面倒ちくって持ってる水で済ます事にする。

 明らかに、動きたくない症状ですな。詰まりバテていてその自覚がないって事。テントに入ってチューハイをぐーっとやる。そう美味しくない。何時もなら、クーッ美味い!なのにね。パンを食べるのも無理やりだ。そしてがくっと疲れが来た。芯から疲れたって感じ。半世紀近くの登山経験で三本の指に入る疲れ方だろう。

 それだけなら未だ良い。あちこちがつり出した。どう姿勢を変えてもどこかがつる。昔々の八海山から中のノ岳の、大つり騒ぎの再現だ。救いはあそこ迄の痛みじゃなく、三分の一程度の痛みで済んだ事だ。あの時の痛みだったら耐えられなかっただろう。年も取ってるし。

 困ったのは指がつる。何か摘まんだだけで指がつって曲がった儘になる。無理に伸ばすと腕がつる。作業も碌にできない。食欲も勿論ないが、無理やり食べて寝る事にする。

 あちこちつりつつシェラフに入って顔の紐を締めるとつる。時間を掛けて少しずつ手を上げてやっと締める。寝ていてもどこかつる。もうどう仕様もないのだ(涙)。

 そのうちに落ち着いて来てうつらうつらする。四時間以上つって苦しんだ。何でだろうか。大汗はかいてない。疲労が限界を超えたってこってしょう。夜中に雨音である。トホホな夜ですなあ。(続)

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