2022年2月7日月曜日

閑話番外 その百二十九

 


 又もや高取山に行ったと思いなさい。バカがよお!と罵りたいのは御尤もなれど、ラベルにある通り主に地下足袋にまつわる話なんで、ご勘弁してくんろよ。

 山頂から下ってる途中ですれ違った男性は同年代と見えた。道を譲って待っていると足を止めて「良く会いますね」と言う。ん、覚えがないのじゃがのお。するとあたしの足袋を指して「痛くないですか」と聞く。足袋姿で覚えていたのか、良くあるパターンである。滅多に足袋はいないのでね。

 「私は足底が痛いので靴下を三枚も履いているんです」と言うが、立派なゴア靴だ。相当に足底が繊細な人だ。「これは鳶職用ではないので、底が厚くて楽なんです」と足袋底を見せると感心してくれた。

 「そう言う関係のお仕事ですか?」「いえいえ山だけですよ」。そう言う関係の仕事? 林業とか土木とかかな。地下足袋で山なんてもうないのだろうか。何年も前に地下足袋の事を書いたら「私も地下足袋です」と書き込みがあった。従ってゼロではないが間違いなく絶滅危機種であろう。山であたしに会ったら凄く大切にして下さいね

 以上が地下足袋の話。え、下らないって? 最初からそんな具ログなんです!

 せっせと歩いて里湯に着いたら様子がおかしい。満車表示なのに車がない。やっぱり工事休みだった。何でしょっちゅう工事をするんだろう。ガタが来てんのかなあ。

 では梵天荘だ。又もやせっせと梵天莊に着く。玄関には打ち水、シメシメ、やってるぞ。声をかけると「今日は予約が入っているので済みません」と女将の声。予約を入れる人がいる。梵天莊もやるもんだ、小さい宿なのに。

 又々せっせと大和旅館に入ろうとすると、丁度女将が出て来て「今日は休みなんです、済みませんねえ」。どっひゃー、前と同じだ。陣屋も休みだと言うので、すごすご帰って家で風呂に入ったですよ。温泉が楽しみなのにねえ。

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