2022年2月25日金曜日

休題 その四百十三

 

 前々々章でロシア軍の一部撤退報道を信じ込んで、親ロ住民の多い東南部二州を確保すれば作戦目的は達成だ、なぞと頓珍漢を書いた。あたしはど素人とは言え、余りにひどい読み間違いにお詫び申し上げます。

 プーチンはそんな甘い男ではなかった。彼は未だに十九世紀の帝国主義を生きていたんですなあ。だから二十一世紀流の経済制裁なぞ意にも介さなかった。国際非難だって子守歌ってか。

 ロシア軍は四方向から侵略を開始した。初っ端に百発以上のミサイルを撃ち込んで対空システムを破壊したので、制空権はロシアのものである。これは日本も全力で検討すべきだ。日本を攻める国も同じ方法を使うだろう。一気に防空機能を失わない為の方法を講じなければ、最新戦闘機も無意味になる。

 首都キエフへ32Kmに迫ったと最新ニュースは言う。キエフ陥落、現大統領処刑、傀儡政権樹立、ウクライナの非武装化(詰まりロシアの属国化)が作戦目的だろう。

 一部撤退なんてフェイクを流して、実際は兵力を増強していた。十九万近い動員なので去年から準備しなけりゃ間に合わない。最初からプーチンはやる気だったと判断できる。従って核兵器の使用を仄めかせ、核戦争に勝者はない、と凄んで見せた。

 軍事的にはウクライナは見捨てられるだろう。どこの誰がプーチンと核戦争する覚悟を持てるのだ? 相手は十九世紀に生きている。

 経済制裁がせいぜいだろうが、ロシアはシナを貿易相手に選んだ。お似合い同士が手を組んだ訳だ。ロシアには経済制裁は余り効き目がなくなった訳か。シナはロシアの侵攻を非難しない立場を明らかにした。国連も常任理事国には何もできない。

 自分の国は自分で守る、単純だが厳然たる真実である。ウクライナには(色々訳ありだが)その備えがなかった。では日本は? ウクライナと同じに見えるのだが、気の所為だろうか?

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