2022年2月13日日曜日

休題 その四百十


  断る迄もなく写真は無断使用です。どうもすんません。

 「15時17分パリ行き」が面白いから絶対見ろと長女も次女も言う。長男も面白いと言う。それならばと、ツタヤで借りて来て妻と観て見た。二人の感想、それ程面白くないじゃないか、どちらかと言えば詰まらない。

 クリント・イーストウッド監督で、アムステルダム発パリ行きの列車内で、無差別殺戮を狙った犯人を三人の若者が取り押さえた実話を映画にしたものだ。その三人は幼馴染でたまたまその列車に乗っていた。

 この映画の売りは、その三人を本人達に演じさせた事だ。他の乗客も何人かは本人だ。我が家の子供達にはそのシチュエーションが偉く魅力になったのだろう。本人が演じてるテロ犯人制圧映画、って事かなあ。

 ドキュメンタリーじゃないので、あたしは本人が出てても感動しない。妻もそうだ。誰が演じようが面白いものは面白いし、詰まらないものは詰まらない。

 これは多分我々夫婦の瑞々しい感性が枯れてしまったと言う事だろう。歳を取ったってこってす。だから若者が感動する部分が全く心に響いて来ない。

 「バッド・ジーニアス」はタイの映画だ。これも子供たちの強い押しで観た。カンニングを助ける話だが、あたしも妻も全く感情移入できなかった。為に、滅茶詰まんねえ映画であった。正月に子供達が集まった時にどうだったと聞かれ、詰まらないと答えたらあきれ返られた。「冷や冷やしなかった?」と聞くので「全くしない」と答えざるを得ない。ジェネレーションギャップである。

 「15時17分」は犯人に飛びかかる主人公の一人にAK47(多分)の引き金を引くが、不発で弾が出ない。弾が普通に出たらハチの巣にされていた。そこはサラッと描いていたが、監督はその危険を冒した主人公達に敬意を抱いていた、と思える。映画は大したもんじゃないが、監督の気持ちは伝わって来ました。

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