2021年12月9日木曜日

休題 その三百九十七

  燃えよ剣

 又もや無断で写真を拝借した。ゴメンネ。
 

 「燃えよ剣」、司馬遼太郎の新撰組作品である。”撰”の字を使うが”選”とは違って造るの意味である。司馬遼太郎の二作、剣と「新撰組血風録」が新撰組のイメージを決定づけたと言って間違いないだろう。

 それ迄の近藤勇をメインとした作品と違って、副長土方歳三をメインに描いている。彼が種々画策して睨みを利かせていたので新撰組は成り立っていた、との解釈だ。実際にそうだったのだろうと思わされる。

 最近「燃えよ剣」が岡田君が主演で上映された。ユーチューブで予告編を見て、こりゃ駄目だと思って見に行かなかった。案の定一月ももたずにベスト10から消え去った。

 武士になっていない。ちょんまげを付けた現代人なのだ。発声からしてなってない。誠一字に命を懸けたとは、とても思えないのだ。もう日本の映画界は、時代劇を作る事はできないのだろう。

 その映画を上映したからだろうが、大昔の東映テレビ作品「燃えよ剣」の放映がユーチューブで始まった。栗塚旭が土方を演じているあれである。あれったってわかんないかもね。あたしは大フアンなんで分かるんだw

 土方歳三と言えば栗塚旭なのだ。前作のテレビ「新撰組血風録」の製作が決まった時、栗塚旭は司馬遼太郎に挨拶に行ったそうな。司馬氏曰く「土方歳三のイメージにぴったりです」。

 そうでしょうとも。これ以上の土方はいない。これ以下は山程おいでになるけど。従って、他の新撰組ものは見れなくなっちまっただよ。見ても「何だこりゃあ」となってしまうのだから、良いんだか悪いんだかね。

 金曜日に二本ずつ放映される。明日三話と四話がアップされる訳だ。多少原作と異なる部分もあるが、新撰組の世界をたっぷり楽しめる事疑いなしですぞ。次は「新撰組血風録」と来て欲しい。島田順二の沖田総司もこれまたぴったりとはまり役です。

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