2021年12月6日月曜日

閑話番外 その百二十六

 



 夕べ次女が止まりに来た。今日塔へ登るのだ。上下黒の服でリュックも黒である。ストックは水色だった。

 今は何度目かの登山ブームと言われているが、「山ガール」が発端だったと思う。派手なリュックとストック、高機能タイツに短パンか巻きスカートが共通スタイルだった。

 今は派手さが消えた。落ち着いた色合いになっている。十カ月程前にバカ尾根で「山ガール」を(派手な色彩の)見かけたが、懐かしかったですなあ。

 あれは中々良いものだった。思いっきり派手に飾って山を歩く、女性ならではの楽しみ方であろう。男が同じ格好で歩いたら、ゲッと思われるだろう。これって差別かな?

 そのうちに中年から初老の女性迄「山ガール」になった。お、女の子がと思ったらおばさんだったのはしょっちゅうになった。中にはがっかりした男性もいるだろうが、あたしは喜んでいた。おばさんがピンクのリュックを背負って赤いストックを持つなんて、山でなきゃできんでしょうが。大いに山を楽しんで下さい、ってこってす。

 それが落ち着いた色彩になったと言う事は、一時のブームで終わらずに定着した訳だ。女性が山に登れば男性もついて来る。その結果が登山ブームですなあ。

 次女が言うには東京駅から「丹沢号」が出る。バスで大蔵へ行くそうだ。地方の人が来るのかと聞くので、百名山だからと答えた。百名山の威力は絶大である。

 「山ガール」が山女に自然と変化して行ったのはめでたい。一時は「山ガール」が冬山にも行く様になったとニュースになったりしたが、山の魅力を知った限りは当然な話だ。そして派手な装いを捨てたのでしょう。あたしはあの派手なリュックやストックは好きである。細々でも「山ガール」よ存在してね。

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