2021年12月24日金曜日

閑話番外 その百二十八

 


 咳に苦しめられていると何度も書いた。どれくらい歩けるか試そうと、弘法山へ出かけた。妻は慢性上咽頭炎で医者通いをしている。その日は妻の務めている小児発達センター(シルバーの仕事です)で十四時に仕事を終え、軽く昼食を摂って医者に行く日だった。医者帰りに振り込みや買い物もあって行動範囲が広くて、自転車が必要なのだ。

 あたしは出がけに家の鍵を持ったつもりだったが、秦野から歩き出して気づけば鍵が自転車の鍵だった。大きさも形も全く違うんだよ、間違えようもないじゃないか(涙)。

 ドジも佳境に入りましたなあ。きっと妻は慌てふためいて、それでも遅刻はできないので出かけた事だろう。可哀そうな状況だが、何とかしなけりゃならない。急いで歩いて温泉に入り、湯上りの一杯をやめて帰宅して十四時迄に自転車を届けるしかない。温泉をやめたらどう? いや、温泉をやめる選択肢はない。実はそれがメインなので(汗)。

 さて急ごうとしても急げない。必死に登るとゼーゼーハーハー、呼吸が偉く荒くなって脚にも力が入らない。権現山に着いた時はフラフラ、話にも何にもなったもんじゃない。

 それでも頑張ったですよ。下りはほぼ走る。トレイルの若者の様だ。実際は爺さんがヨタヨタ下ってんだろうけどねw

 矢張り二ケ月以上の気管支炎(多分)は、相当ダメージを蓄積してくれたらしい。弘法山コースで苦労したのは、手術後以来の出来事なのだ。

 温泉では思い切り湯気を吸いこむ。気管支には良いかも知れないので。するとゴホゴホと咳き込む。周りの人には怖い思いをさせてしまったですなあ。

 家は案の定電機は点けっぱ、バッグは放り出してあって凄く慌てた痕跡だらけ。結局自転車は無事に届けられた。大分危ない。もう一寸とボケないでいたいもんです。

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