2021年10月4日月曜日

山の報告です その百七


  去年前穂高に登り、頂上はガス、おまけに膝がガクガクになって這松帯に頭から飛び込み、偉く恥を晒したのは「山の報告」にある通り。天気に恵まれるか、元気(?)に登降できたら合格として、穂高とはお別れするつもりだったが、両方駄目じゃダメじゃん。依って再度の挑戦になった次第。

 九月の二十七、二十八、二十九か、一日遅らせるか、迷ったあげく二十六日の保高連峰の天気予報で二十九日は快晴とあったので、一日遅れに決めた。それがですよ、二十七日に見ると二十八日が晴れでアタック日の二十九日は曇天、何だよ、昨日は快晴って言ってただろうが! 手遅れです。もう梓に乗ってなければいけない時間なのだ。

 そんなもんだよ、又変わるさ、と半ば諦めて二十八日に上高地へ向かう。山々は頂上を雲に突っ込んでいる。でも午前中は晴れてたかも知れない。

 岳沢への途中で、ポツポツ擦れ違う登山者に我慢できず「天気は良かったですか」と聞く。「良かったですよ」と返事。我乍らさもしい心根ですなあ。ガスだったと聞いて、今日で良かったと思いたかったんです。そんな根性だから岳沢に着いたらぐったり。心掛けが良くてもぐったりしてただろうけどw

 ヤフオクで買ったテントを張る。ん、良いんじゃないの、狭いが一人なら充分だ。食事の前に飲んだ缶チューハイの甘味が嫌ったらしくて、我慢してやっと飲んだ。前は平気だったのにね。宝でなければ駄目になったかも。食後にはウイスキーをあおって寝る。ウイスキーはニッカだったが、矢張りバーボンの方が旨い。何か酒の文句ばっか言ってますなw

 常の如く寝付かない。と、雨音。段々大きくなって本降り、トホホ……。明日は雨のアタックけえ、ひでえ話になっちまったぜ。せめて風は吹かないでよ。知らぬ間に寝て気付けば三時半で予定通り。雨は上がっていた。

0 件のコメント: