2021年10月13日水曜日

山の報告です その百十

 


 涸沢の雲が大分散って来た。二つの小屋もはっきり見え出した。上の写真がそれ。涸沢と北穂と槍だ。よしよしと喜んで山頂に戻る。まあずーっと山頂なんだけどね。


 
 遠く富士も見えた。右に連なるのは南アルプス。分かりにくいですかね、一寸と雲を被っているのが富士山です。写真をクリックして拡大すれば、多分分かるでしょう。

 ではついでに後立山方面もアップ。


 
 小一時間頂上にいたが、お別れの時が来た。登山者がポツポツと登って来る。あたしはストックを伸ばして下り出す。登る時に嫌だった所は、下りではもっと嫌だったのは当たり前ですなあ。気になるのは去年は何ともなかった事。

 暫く下って、真っすぐ行こうとしたら、右手方面で休んでいる若者が「ルートはこっちですよ」と声を掛けてくれた。見ると矢印マークがある。「行けそうなのでこっちから行きます」と答えて真っすぐ下ったおバカなあたし。右方面に行けば良いのさ、とトラバース気味に下ると急になっちまう。結構右下に数人の登山者がいるのが見えるが、尾根が違う。僅かな間に尾根が分かれるのだ。結局少し戻って正規のルートに出た。余計な右往左往、唯でさえバテてるのにさあ。

 穂高でルートを外さないのは常識なのに、何やってんだかね。処でルートったって、多くの場合路がある訳ではない。丸や矢印のマークを頼りに進むのみなのだ。何処にもマークが見当たらなければ、ほぼ路を外したと思って良い。分かる所迄戻るのがお勧めです。

 紀美子平には来た時より人が多い。小屋で朝飯を食べてから出発した諸君がやって来るからだ。多いったって五、六人だけどw

 ストックを頼りに下ったです。有効でしたなあ。大分抜かれたが、それは想定内。あたしが抜いた人がいたのに驚いた。それとやっと登って来て「あとどの位です」と聞いた中年男性。紀美子平へ三十分と答えたが、大丈夫だろうかと、己の姿を忘れて心配になってしまった。

2 件のコメント:

悪戯っ子 さんのコメント...

最近はテレビがお友達。先程、涸沢の紅葉が日本一とか。赤、黃、緑に白。白は石だそうです。
涸沢小屋側のテント場はあまりに沢山張ってあり、自分のテントが見付からない事もあるらしい。
健様はお元気そうで何よりです。

kenzaburou さんのコメント...

ありがとうございます。まあ、何とか。
私は秋の涸沢は知らないですが、紅葉の見事さは聞き知ってます。
テントの多さもw