2021年9月24日金曜日

休題 その三百八十六

 



 山程(オーバーです)ぐい飲みを持っているのに黄瀬戸がない。有ったのだが、うっかり落として割ってしもうたのじゃ。油揚げ手の一品で、気に入っていたのに。不思議と良い物を壊します。

 ヤフーオークションに黄瀬戸のぐい飲みが出ていた。名のある作家の物は高価である。当たり前ですなあ。黄瀬戸が欲しいだけだから無名の安物に値を付けた。二千円開始だったので、四千円で入札したら落札できた。

 支払画面に行くと二千円で落札した事になっている。それで良いのか、と問い合わせたが返事がない侭、二千円と送料をTカードで支払った。

 即送って来たが、矢張り二千円相当の物だった。出品者もそれが妥当だと判断して、二千円にしてくれたのだろう。

 写真で判断するのは難しい。現物を手に取って見ない事には実際の価値は分からない。お前に焼き物が分かるのか?とは尤もな疑問だが、昔からこの愚ログを読んでいる方にはあたしと焼き物の関わりの長さが分かるだろうから、ある程度分かると答えても宜しかろう。従って店で見たら絶対買わなかった。

 でも良いのだ。黄瀬戸が欲しいという詰まらない欲を満たしただけなので、手に入れたのは黄瀬戸なのだから。そう先が長くもないあたしだ、何回使うかって話だもんね。

 黄瀬戸を焼く人が減った、と焼き物市で聞いた。既述だが黄瀬戸の良さを分かるのは難しい。あたしは志野から入って、織部が良いと分かるには時間が掛かった。黄瀬戸に目覚めるのはそのずーっと後だった。最初の頃は黄瀬戸ってつまんねえ焼き物だなあ、と思っていたのだから、大体そんなもんだろう。

 これは良い!ってもんじゃないが、普段使いには惜しげもなくて良い。その後ヤフオクから黄瀬戸の出品が送られて来る。もう買いません。今ので充分です。

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