2021年7月20日火曜日

休題 その三百七十一

 

 クリストファー・ノーラン監督の「テネット」がネットフリックスで観られるので観た。難解だとは知っていたが、理解不能状態であった。一寸と恥ずかしいかも。

 「インセプション」は凄い!と偉く喜んで絶賛評価した。「インターステラー」は何だかなあ、であった。「メメント」に至ってはうざったくて、途中で観るのを止めちまった。

 名前を挙げた四作は時間を扱っている。「テネット」が一番複雑だ。理解不能状態はその所為以前に、あたしの貧弱な脳が拒絶反応を起こしたのでは、と思う。

 平行宇宙? 一つが決まれば他の全ても一斉に決定される事象を表してるんだぞ。何回も繰り返す必要がどこにあんだよ! コペンハーゲン学派の解釈でした、済みません。

 時間の順行と逆行? それが同じ時間軸に存在しっこないだろうがよ、何バカ言ってんだ! 一瞬擦れ違って終わりだろう。

 エントロピーを減少させて過去に戻る? 過去に戻るからエントロピーが減少するんだ、結果と原因を取り違えるな!

 過去の自分と触れると対消滅する。え、それってヤバい話でしょう。だから保護服を着る訳か。核融合でエネルギーに変換されるのは重水素の質量の0.7%、対消滅な100%エネルギー変換だから、大型水爆百四十個分以上の爆発が起こるだろうが。作戦もクソも吹っ飛ぼぞ。それが一言の注意だけって、一体何なんだ!

 とまあ、どうでも良い事にムカついていては話に入って行けない。多分凄いであろう画面も(クリストファー・ノーラン監督だ、凄いに決まってる)、紙芝居同然になっちまうだよお。

 不幸ですなあ。折角複雑怪奇、思いっきり頭を使って楽しめる作品らしいのに、全然楽しめなかったとは。歳を取るってえのは、こういう面でも悲しい事です。

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