2021年7月16日金曜日

閑話 その三百六十二

 


 やっと坐骨神経痛が治まった。長かったですなあ。では雨の降らぬ日に塔へでも、とはならないんだよ、これがねえ。弘法山の一時間三十一分が気になって。

 秦野駅から一応気合を入れて歩き始めた。蒸す日だが、これからは毎日そうなんでしょう。依って登りに掛かると汗びしょになる。200m一寸との登りだが、意識して大股で歩くのでそうなる。何で大股かってえと、負荷を掛けなきゃリハにもならないコースなので。

 権現山に着くとハーハーゼーゼーである。ここ迄に一人抜き、頂上には一人のみ。空いていて驚く。弘法山に向かう公園に鳥ヤ(鳥の写真を撮るのが趣味、と言うより生き甲斐の人)が大きなレンズを付けたカメラを手にキョロキョロしている。お目当ての鳥の声を追っているのだろう。

 ベンチには三十才位の男性が、食べ物や飲み物を並べて食事(?)をしている。何せ公園なので色んな楽しみ方があるのだ。水道もトイレも完備なのだから。

 弘法山手前で公園は終わりだ。山っぽくはなるが相変わらず人が少ない。それは静かで結構な事だが、変に寂しく感じるのは常に人が行き来している印象が強いからだろう。

 ただ、このルートで山ヤ(山登りを趣味、と言うより生き甲斐にしている人)に会う事は殆どない。大山から高取山を超えて来る諸君くらいしかいない。殆どの人は極軽いハイクを楽しむ人だ。

 下りは半分走る様にして里湯に着いたら、一時間二十九分三十秒、一分半しか縮まらなかった訳だ。随分頑張ったつもりでこれだ。坐骨神経痛の間動かなかった所為もあるだろうが、去年より一年分体力が落ちたってこった。自然の摂理だろう。

 里湯で湯に浸かり、宝の缶チューハイをキューっとやって電車に乗ると雷が鳴って土砂降りになった。これぞ夏の風物詩ですなあ。

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