2021年6月3日木曜日

閑話 その三百五十七


 
 写真は吉沢平へ登りついた所の木道。 何ともつまらない写真ですなあ。バカ尾根はこんな感じの道が多いので、参考迄に。

 吉沢平の二つの台は他のパーティが使っている。我々は地べたに座って休憩である。一服つけるので他の諸君とは離れていた方が良いのだ。野蛮人だって? まあね。

 下ると決まったら下るのみ。勿論にも異存がある筈がない。とっとと下ったと言いたいが、もたもたと下ったが正しい。でも、程なく下降口にご到着である。それ迄に随分の登山者と擦れ違った。凄く入ってますなあ。

 何時もの様にテントを張り、乾杯!とやったのは未だ十三時前、それからショーチューとハイボールで変に盛り上がって気付けば十八時一寸と前。どんだけ飲んでたんだ? 夕食後寝るが、気付くと二十時過ぎ、が煙草をつけている。彼も目覚めたんだ。

 それから日本酒も出ての宴会、いやあ、何時もの倍は飲んだ感じだ。飲んべ二人が盛り上がると恐ろしい事になるのだ。それでも十二時過ぎには寝ましたよ。

 翌朝は二日酔い、ひえー、ですよ。それでも何とか荷物を詰めて下り始めると、どんどん登って来る登山者達。日曜日だからねえ。狭い所では二十人以上の列になっている。四つ位のパーティが一列になっちまったって事。

 観音茶屋は丁度戸を開いている処だった。久し振りにミルクゼリーを食べた。一個百五十円ですよ、里より安いのだ、担ぎ上げて来るってえのに。牛乳は地元の搾りたて、ぜひ一度どうぞ、と言っても無意味ですなあ。この絶海の孤島の愚ログに来る至極殊勝(或いは特別な)人達は、観音茶屋の前を通る可能性が極めて少ないであろうからです。

 堀山から下るだけなのに、最後には歩度が落ちた。塔から下ったらどうなったってんだろう。

 里湯に入ってほっとする。山の終わりの温泉は最高だ。日本人で良かった、と誰でも思う瞬間だろう。外国の山じゃそうはいかない。日本ならではですよ。

0 件のコメント: