2021年5月5日水曜日

山の報告です その百四


  稲包山(1597.7m)へ単独で雨とガスの中を行ったのは、もう九年前になる。三坂峠の西方に登って三国峠へ歩いた。詳しくは「山の報告 稲包山」をご覧下さい。面白くもないですよw

 この連休は非常事態宣言下、尚且つ前半は天候不良の予報だったからだろう、一日夕刻の新幹線「谷川」はガラガラだった。越後湯沢でYと夕飯と朝食を買い込み、ベンチで食事、雨が結構降っている。

 あたしはバス時刻のチェックを怠りました。六時台のバスは廃止で八時二十分が一番だった。だったら駅で一泊の必要はなく、朝の新幹線で良かったのだ。Yはそんな事で人を責める男じゃないので助かるが、Kだったらさぞやブーブー言う事だろう。ま、当然なんだけどね。

 雨音を聞き乍らうつらうつら、Yはグーグーである。五時に起きて三時間半、ブラブラしているうちに時間は経つもんだ。

 雪がない。平標の時程ではないが、心配だ。神楽と田代のスキー場はやってる。スキーヤーがバスを降りて行く。国道を進み、三国峠に立つと少々残雪の塊がある位だ。

 九年前は雪を歩いたので、これからの苦労は想像もできなかった。峠からはアップダウンを繰り返し、標高を上げて行くのだが、直登直降なのだ。長倉山を超える迄は、短いが急なの。その上前日の雨をたっぷりと含んだ土が実に良く滑る。何かに縋りたいが笹しかない。しかも脇にチョボチョボのみ。考える事は皆同じ、多くの笹は葉がちぎれていた。

 長倉山の先に雪田があった。さあ、張って下さい状態である。小雨が降り出したので急いでYが張り、あたしは雪を採集する。写真は上から見た雪田のテント。

 テントに入った頃から小雨。時々日が射す。未だ昼過ぎ、酒を飲んでやや騒ぐ。足音で顔を出すと、単独男性が下って行く。入山日に見かけた唯一の登山者だった。(続)

2 件のコメント:

悪戯っ子 さんのコメント...

相変わらずお元気で何よりです。
案外ハードな山岳行、、、
羨ましいほどのタフネスさです

kenzaburou さんのコメント...

いえいえ、グレードを思いっきり落としてますw
悪戯っ子さんもお元気そうで何よりです。