2021年5月8日土曜日

山の報告です その百五

 


 写真は稲包山。真っ白な稜線を期待してたんだけどねw

 十八時には寝たが、その前に小用に出ると霙であった。この夜は凄く冷えた。朝見ると2Cm積もっていた。冷えた訳だとYと笑う。

 毎年春山は雪を蹴って登るのだが、今回は淡雪を踏みつつ登る。曇りだが時々青空も覗く。依って前途は見渡せる。気持ちの良い稜線歩きなのだ。唯、直登降は容赦ない。九年前は何も見えなかったが、直登降で苦労した覚えはない。年の差ですかね。

 風は強い。帽子は飛ばされるので手に持つ。休むのも風をよけられる場所でだ。大汗かきのYも風に体温を奪われるので汗をかかない。


 
 向こうには白砂山へ続く山々が白い。そこ迄は雪がないので藪漕ぎだろう。上越国境稜線の一番低い部分なのだ。

 朝は遠くに見えていた稲包山が近づいて来た。風が一段と強くなる。頂上に立った時は丁度ガスが山々を隠し、風のみが迎えてくれた。こりゃ敵わんとさっさと下り、風のない処で休憩である。

 帰りは下り気味の稜線歩きだ。淡雪は消え去っている。雪上漫歩なら素晴らしいのだが、三月四月が暖かすぎた。為に、雪はたっぷり降ったのに消えてしまったのだ。地球温暖化とは断定できないので、気候変動の所為だと言っておこう。

 カップルと擦れ違った。旦那は六十代後半、痩せて白髪である。奥さんは六十代半ばの人。ザックは我々の半分位だろうか。「白砂ですか?」「行けたら白砂です」。行くしかないでしょう。筍山へ逃げる手もあるけどね。

 夏用シェラフにダウン上下、酒はウイスキーのみ、食料はハイカロリー行動食、あらゆる無駄を省いて15Kg以下に抑えたと見た。我々とはえらい違いだよとYと笑う。

 我々は食料たっぷり、缶チューハイからショーチュー、レミーマルタン迄担いだのだ。宴会目的の山行だと思われてしまう。実際にそうなんですけどねw

0 件のコメント: