2021年1月10日日曜日

休題 その三百四十四

 


 武漢肺炎が勢いを増している。為に一都三県に緊急事態宣言が発令されるに至った。それ程の事じゃないとあたしが思っても、多くの人が緊急事態だと思っているのだから仕方無い。発症しない若者が多い一方、重症者も増えて医療崩壊が心配されてるのだから。

 日本は桁違いに感染者が少ないのに何故医療崩壊するのか、医療体制だって整ってる筈じゃないか。ユーチューバーのTTM氏が明確に説明してくれたので、ご紹介しよう。

 先ず、先進国の中で日本は人口当たりの医師数が少ない。多い国と比べると半分になる。看護師の数は標準である。そして小さな病院が多く、公立病院の割合は小さい。これは標準の半分以下だ。

 公立病院が多ければ医師や看護師の移動や病院の割り当ても可能だ。相手が民間病院では、それが難しい。

 大きな病院なら何とか遣り繰りして武漢肺炎病棟も確保できるが、小さな病院では外の患者への感染が怖くてそうは行かない。残念乍ら小さな病院が多いのだ。

 それでもベッド数の多い病院、医師の多い病院は殆ど全て武漢肺炎治療に当たっている。やってない病院は我儘ではなく、できないのだ。それをTTM氏はグラフを使って懇切に説明してくれた。

 大分前に医学部新設に医師会が反対すると読んだ事がある(記憶違いだったら御免なさい)。獣医学部と同じ構図ですなあ。既得権益を守る為だろうが、その結果がこれでは笑えない。族議員は害悪と認定されるべきだろう。

 公立病院は効率もサービスも悪く余り歓迎されないが、非常時には有効なのが分かる。医師数、公立病院については見直しが必要になるだろう。そして看護師のみなさん。激務で責任が重いのだから、もっと尊敬され、待遇も改善されるべきなのでは? 医療費が上がっても必要な事はやるべし、ですよ。

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