2020年9月26日土曜日

休題 その三百二十八

 

 “ボイコット ムーラン”って知ってる人は知ってるだろう(当たり前かw)。ムーランとはディズニー映画である。中国人の女性を主人公にした昔話だ。以前アニメで造り、今回は実写版を造ったのだ。

 何故ボイコット運動が起きたのかと言うと、新疆ウイグル自治区の地方政府と警察に、エンドロールで謝辞を表しているからだ。ウイグル人弾圧の張本人に対してだから、反発が広がった訳だ。

 もう一つの訳は、主演の中国人女優が香港警察の支持を表明して改革派を非難した事だ。そんなふざけた奴の映画はボイコットだ、と言う動きなのだ。

 尤も、シナで有名女優でいようと思ったら政権(詰まり共産党)批判は絶対にご法度、「香港の人達を応援します」なんて言えっこない。言った瞬間仕事を失うばかりか、行方不明にもなりかねない。彼女の発言は、そういう観点から見る必要があると思う。

 撮影はニュージーランドで行われたらしい。唯、シナらしさも出さなければならないので、シナ各地の風景も挿入した。そのうちの一ヶ所が新疆ウイグル自治区だったのだ。

 ディズニーはこのボイコット騒ぎに沈黙を守っている。五年と二億ドルを掛けて製作した作品だ、絶対シナで当てなくてはならない。元々シナ目当てに造られた物なんだから。うっかり謝罪なぞしたら、共産党からシナがウイグルで何の悪事を働いたと言うんだ、と猛烈な抗議を受け、上映不能になるかもだ。

 台本の段階から共産党にチェックして貰っていた様だから、ディズニーは本気であろう。やがてシナの収益が米本土を上回ると予測がついているのだそうだから。

 ディズニーの気持ちも分かる。収益こそ全てなのだろう。併しだ、シナにシフトすれば共産党様の顔色を伺う事になる。クリエイターとして自殺する様なものだと愚考する。

0 件のコメント: