2020年6月6日土曜日

閑話 その三百十七



 山にも登らず一月以上、未だ県をまたいでの移動は自粛なのでそれに従ってるのだが、町田から丹沢は駄目で、もっと新宿寄りの新百合や登戸はOKってえのも何か変だなあ。
 妻が弘法山に行くから一緒に行かないかと言う。芹ヶ谷公園散歩の延長だと思ってよ、と言われて付き合おうかと思った訳で、久し振りの山は弘法山でした。
 曇りの日だってせいもあるかも知れないが、権現山には人影まばらだ。やけに蒸す為、汗はたっぷりかく。展望台に上ると山は見えないが風が通って涼しい。
 妻は思いの外達者に歩く。唯、登りになるとがくっとスピードが落ちる。下りはなかなか速い。下れるうちは未だ増しなのだが、登る筋力を付けなければやがて山には登れなくなる。最低でも高取山に通わなくてはね。
 権化山と弘法山の間はアジサイが見事なのだ。未だ早いかと思っていたが、多少は咲き始めていた。どれも大きい花で、満開になると綺麗なアジサイルートになる。
 長いレンズのカメラを持った“鳥屋さん”がきょろきょろしている。空一面に鳥のさえずりだ。“鳥時雨”って言葉はないが、まさにそんな感じだった。
 弘法の里湯は営業を始めていた。入口に撮影機が設置されていて体温を測る。熱のある人はお帰り願う訳だ。高価な装置だろうに、秦野市は裕福なのですなあ。
 風呂はガラガラ、休業直前と同じ様子だ。二階の休憩室もガラガラである。掃除の爺さんがせっせと人のいないテーブルをアルコールで拭いている。暇で困るだろうに。
 未だ未だ本格的に人は動き出していない。山や温泉は安全圏なのにねえ。まあ。これ位で丁度良いのかも知れない。第二派が襲って来ると非常にまずいので。
 妻は翌日、足の筋肉がだるいなぞとだるい事を言う。今度は高取山に付き合いましょう。

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