2020年6月12日金曜日

休題 その三百十三



 やけに暑くなってきたので、-273,15℃。絶対ゼロ度ですなあ。これが最低の温度で、物体内のすべての量子が静止している状態だと教わった。
 ところがよく理解できないのだが、量子の完全静止は不可能、と量子力学で照明されたので、最低限の振動はしているそうだ。絶対ゼロ度で微弱な振動をしている量子、何だか想像しにくい話ではある。
 陽子を回る電子も停止を許されない。回るって表現は余り適切ではなかった。波として存在する、が正しい。我々が見せられていた陽子の周りの軌道を回る電子の図は、イメージです、ってこってす。実際は間違ったイメージな訳なのだ。
 ではその陽子(中性子も含もう)自体も量子なので、波として存在するんでねえのけえ? どうやらそうらしい。完全にイメージ不能になってしまいますなあ。
 既述だが、原子と言っても実態は殆どが真空だ。東京ドームの屋根が電子の波とすると、原子核はドーム地面の中央に置かれた一個の鶏卵と言って良いだろう。詰まり、物質自体が真空みたいなもんです。
 その物質から離れて地球からも離れれば、真空のど真ん中になる。更に太陽系からも離れれば、何処にも何にもないに等しい世界になっちまう。それでも光で三年一寸と行けば隣の星に着くんだけどね。
 思い切って銀河系から離れて見ようか。いや、切りがないのでよそう。何を言ってるかってえと、宇宙は壮大な真空だと言う事。宇宙に物質の占める割合を計算したものは見た事がないが、ほぼ零だろう。さっき書いた様に、その物質自体が真空みたいなもんだし。
 その真空から数億分の一秒、プラスとマイナスが対になった量子が飛び出し消滅する。何が何だか分からなくなりますなあ。空即是色、色即是空の世界であります。
 暑いので涼しい話をと思ったけど、暑苦しくなっちまいましたw

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