2020年5月19日火曜日

休題 その三百八



 数年前に「戦争法」と一部マスコミと野党が名付けた安保法制の賛否を問うアンケートが、ヤフートップ画面で行われた。覗いて驚いた、90数%が反対だったのだ。
 TELアンケートではなくネットである。投稿者数ははっきりとは覚えてないが、十万人は越えていただろう。異常だ、組織で動いたとしか思えない。賛成に一票投じて、たまにコメントを書き込み乍ら推移を見守った。
 案の定ジリジリと賛成票が増え続け、アンケート終了時には賛成が60%を超えて終わった。ネットアンケートは一回しか投票できないから、組織票で一気に投票した諸君はもう投稿できない訳だ。サブアカウントを造れば投票可能だが、そこまでは面倒でやらなかったと言う事だろう。
 同じ事が検察庁法改正で行われた。今回はツイッターなので同じアカウントで何度もリツイートできる。で、あっと言う間に六百六十万の反対表明が行われた。あたしはツイッターはやらないが、これは凄い数だろう。大喜びしたメディアが飛び付いて、大きな話題にした。結果、内閣支持率暴落、法案提出見送りとなった。メディアと野党の大勝利だ。
 現実は投稿アカウントは六十万程、2%のアカウントで半数(三百三十万)の投稿を行って居て、スパムと認定され削除されまくってしまった。詰まりインチキな数字だった訳なのだ。しかしメディアはそれは報じないので、反対六百六十万のみが印象に残ったのだ。メディアは腐ってると言っても責められる謂れはない。
 タレントや漫画家、普段政治的発言をしない著名人が多く参加した事も話題を呼んだ。テレビ局や出版社からの働きかけがあったのか、と邪推してしまう。きっと邪推ではなくてそうなんだろうね。
 誰の言葉か忘れたが、これは憲法改正の発議がなされた時の予行演習だろう、と。頷ける。いざ憲法改正国民投票となると、さぞや激しいリアクションが巻き起こるのでしょう。戦争覚悟ってこってす。

0 件のコメント: