2020年5月17日日曜日

休題 その三百七



 山本七平氏の「空気の研究」は、日本人が空気に支配される現実を鋭く分析している。それは令和のご時世になっても変わってはいない様だ。
 武漢肺炎と言う空気に全く支配されてしまった。インフルエンザより死亡率は高いのだろうが、身近な人間で罹患した話は聞いていない。身近な人間の知り合いでも同じ事だ。詰まり、あたしの知ってる限りでは、誰も罹ってはいないのだ。
 それでも自粛の嵐が吹き荒れている。まあ、そのお蔭で知る限りは誰も罹っていない、って状況を保っているのだろう。それは分かっているのだが、経済が死ぬと人も死ぬのでね。
 例年より今年の方が死者数は少ない筈だ。手洗い、うがい、マスク等、皆が気を付けているのでインフルエンザを抑え込んでいる。毎年インフルエンザで1万人位の死者を出しているらしいので、武漢肺炎の機能迄の死者七百四十二名はインフルエンザの一割だ。未だ増えるだろうが、余程の事がなければ死者の少なかった年になるだろう。
 欧米はやっとこの事実に気付き出した様だ。ジャパンミラクルと称した新聞もあるらしい。様だとか、らしいばかりだが、原典を調べて載せるのが面倒っちいのでご勘弁を。
 インフルエンザ程感染力は強くなく、其の他の疫病程死亡率も高くはないと言った処だろう。大発生して医療体制が追いつかなくなるのが一番の問題点の様だ。そうなると、武漢肺炎の重篤者もその他の病の重篤者も、手一杯の為に助けられなくなる。医療崩壊と呼ばれているやつですなあ。
 それは絶対避けたいが、武漢肺炎の空気からは抜け出して、我が身は守り乍らも有る程度の活動は始めなくては、経済が死ぬ(くどい?)。1%失業率が上がると二千人の自殺者が出る、と言われている。武漢肺炎より死亡率が高いので心配なのです。

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