2020年5月13日水曜日

休題 その三百六



 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は去年結構評判を呼んだ作品だ。タランティーノ監督で、ディカプリオとブラッド・ピッドの競演である。ツタヤで借りて観た。百六十一分の長尺だが、長くは感じなかった。彼の作品の特徴と言っても良い、変な緊張感(?)がある為だろう。
 写真は無断でコピーしたもので汗顔ものだが 、絶海の孤島の愚ログなんで、一つお目こぼししやってくんろぉ。
 シャロン・テート事件を知っていた方がより意味が分かるので、その事件を調べておくべきだと何かで読んだ。そんな事はすっかり忘れて観た訳だ。
 それでも、長くは感じなかったと書いた通りに、面白かった。当時の映画界への愛情が充分伝わって来る。あたしの知らない女優シャロン・テートを、魅力的に生き生きと再現して見せる。二人の主人公は架空の人物だそうだが、それらしい映画人はきっといた筈だ。
 その二人の主人公は、多少老けたちは言え、存在感や演技力は矢張り素晴らしい。アル・パチーノ、カート・ラッセル等の脇も確りしていて、がっちり仕上がっている。
 今回はネタバレは避けたかったのだが、多分タランティーノの主題がそこだろうから、触れない訳にはいかない。もしこれからこの映画を観ようと思っている方がいたら、ここから先は読まないで下さいね。
 タランティーノ監督はシャロン・テート事件の仇を討ちたかったのだろう。そう解釈している解説は幾つもあったし、あたしもそう思います。すると、ラストシーンに込められた意味をより分かろうとするならば、矢張りシャロン・テート事件を知っていた方が良いのですなあ。
 スティーブ・マックイン等の当時のスターも出て来る。勿論本物ではない。ブルース・リーも登場するが、ブラピに「弱っちいチビ」と罵られ車に叩き付けられる。タラティーノはブルース・リーが嫌いだったんだw
 去年一番の作品だと思ったですよ。

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