休題 その二百九十六

　昨日は土曜日、三連休から二週間後に当たる。案の定東京で百十八人の感染者が出た。三連休中に感染した患者が顕在化した訳だ。自粛ムードが一寸と緩んだ時期だから、こうなってしまうのですなあ。

　ネットには急いで緊急事態を宣言しろとの声が溢れている。政府の対応が遅い、安倍は無能だと、政権批判とセットになっている事が多い。あれ、政府が強権を握るので反対だって言ってたんじゃねえのけえ？

　前章で指摘した様に、一部を除いて強制力を持たない。従って自粛する人は自粛するが、しない人間はしない。何と無くうろつきにくくなるだけだ。それでも気にしない人間は気にしない。

　夜の町が発生源の中心だと判明して来た。キャバレー（今もそう呼ぶのかな？）やスナックは営業を止めて貰うしかないだろう。但し、その分の保証は必須だ。夜の店はあたしには無縁だが、潰れて良い筈はない。

　分からないのは非課税所帯に三十万円の補助金を出すと言う発表だ。非課税所帯が武漢肺炎の為に大きな損害を被ったのなら分かるが、それはないだろう。だったら武漢肺炎のあおりを喰う所を救済するのが筋だ。

　旅館、零細企業、夜の店、イベント業者、人が来なくなった為に蚕された人。外にもうんとあるだろうが。至急に税金を投入すべきは其処だ。放っとくとかたっぱから潰れるぞ。

　非課税所帯に補助って、聞こえが良いからやっただけとしか思えない。弱者に寄り添ってますよ、とのポーズかい？

　この件に関しては明らかに間違っている。そして緊急事態宣言も根本的解決にはならない。爆発的感染になったらどうするのだろうか。多分、超法規的処置とやらを取らざるを得なくなるだろう。

　不備な憲法に手を着けずにその場しのぎを繰り返すのは、もう止めましょうよ。