2020年2月24日月曜日

休題 その二百八十七



 平成三十年の山岳遭難概況を警察庁が纏めている。ざっと書いておこう。カッコ内は対千年数である。閑話の話題だったかな。

○発生件数   2661件 (+78件)
○遭難者    3129人 (- 7人)
 うち死者・行方不明者
         342人 (-12人)
   負傷者  1201人 (- 7人)
   無事救助 1586人 (+37人)
○発生状況
 長野県297件 北海道201件 東京都147件
 
 外には、道迷い、滑落、転倒で事故の70%、遭難者の半分が60代以上、死者・行方不明者の72%が60代以上と言った処だ。
 死者が実に多い。戦後の登山ブーム期、詰まり遭難ブーム期(不謹慎で失礼!)より多いのではなかろうか。ま、七割は年寄りって事なんだけどね。
 “道迷い”って言葉には違和感があるのだが、警察に喧嘩を売る気もないのでその侭使用する。どうして道を行くのに迷うの?と思う方もいるでしょうから説明しよう。
 登山者が転々と連なる道では、まず迷わない。人気が無く、できたら午後も遅くの方が迷い易い。不注意や焦りで道標や本道を見落とすのだ。後から行くと、何でここで間違えたんだ、と考え込む様な感じだ。
 そして悪天候。見通しが効かず、その上に吹き降りとなったら、知らず知らずに道を外す事は充分に有り得る。風雨に叩かれ続けると注意力も低下する。足元も流れになって、道かどうかも分からない。本来そんな日は行動してはいけないのだが。
 あたしの場合は何と無く不注意で路を外す。去年の仙丈岳でもやっちまった。でも、直ぐに変だと気付いて戻る。直ぐ戻れば何の問題もないんだけどね。(続)

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