2019年12月17日火曜日

閑話 その三百五


 S、Kと経ヶ岳へ登って来た。春は三人に加えて女性のKbと、渋沢丘陵なぞへのんびり登ったので、今回はややまともな山を目指したのだ。とは言っても、SもKも満身創痍、昔の様にどころか、健常者並みにすら歩けない。ダメとなったら引き返せば良いのさ。
 土山峠でバスを降り登り始める。この支尾根と思える尾根が何と丹沢の主稜線なのだ。詳しく知りたい方は(若し居ればだけど)ラベル「丹沢主稜線」を参照して下さい。
 この狭い主稜線に二人は痛めつけられた。グングン登るのでね。下には宮ケ瀬湖の端が見える。湖は土山峠迄伸びているのだ。端なので広い川の様に見える。紅葉は矢張り終わり掛け、麓に移ってしまっていた。それでも多少は色付いた木々越しに青い湖が見える。
 暫くで急登は終わり多少緩む。Sは心臓の手術をしてからは息が上がり(当たり前か)
休み休み登る。
 朝迄降っていたがぬかるんではいない。唯、晴れる予定が晴れない。平野は明るいのであっちは晴れているのだろう。こっちはガスが山を隠していて見通せない。
 平たくなったので休憩としたら、稜線だった。うん、ここ迄来たなら経ヶ岳には行けるぞ。二人とも異存はない。キツくてもやる気は満々としているのが流石である。あたしがSやKの様に苦労して来たなら「ここで良いよ、戻ろうよ」なんて言いそうだ。いや、絶対言うに決まっている。
 そこから直な筈だが簡単には着かない。あそこいらかな、と二度程思わされて、又登らされる。やっと頂上に着いたのは正午一寸と過ぎ。残念乍らガスで展望はなし。晴れてれば主脈が目の前なんだけどね。
 Sはサンドウィッチ、Kはお握り、あたしはカロリーゼリーで昼食。Sは奥さんの手弁当が定番だったが、最近はコンビニである。まあ、面倒になったんでしょうな。(続)

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