2019年9月23日月曜日

夢で逢いましょう その四



 仲間と山小屋を持つ。場所は、南北中央アルプス、八ヶ岳、奥秩父、丹沢なら、何処でも宜しい。それも麓から三時間以内の場所が理想だ、余り遠いと辛いから。いや、二時間以内が良いかな、いや、一時間以内が宜しかろう。年だもんだでよお。
 此れは楽しそうだ。掛かる費用や手続きの事は置いておこう。何たって無責任な夢なんだから。山小屋をベースとして、付近の山を歩くのだ。夜は暖炉を囲んでの宴会に決まって居る。わーい、此れは是非やりたい。
 併し現実に戻ると、一体誰が行けるのかい?年に何回行けるのかい?暖炉の薪はどうすんだい?建物の保守は?着いたら直ぐに掃除かい?ガラスが割れてたらどうすんの?
 別荘と妾(めかけ)は持つ迄が夢(不適切な表現、失礼)、持ったら大変なだけ、とは見事に真実を言い現わした言葉だ。
 夢だとは言え、小屋を持った処で、結局碌に使う事も無いだろうと、想像がついちまうのがとても悲しい。自分等の山小屋より、営業小屋を使った方が、遥かに合理的って事なのだ。で、この夢も却下。
 山小屋で使えるクーポン券を、ごっそり貰う事。如何にもさもしいですなあ。宝くじに当たりたいと同じで、夢とも言えない。
 其の上に、クーポンで山小屋に泊まったとしても、時間が自由にならないから、結局どうしても自炊になる訳だ(私は早寝なもんで夕食も早い)。だったら、豪華な食事とも無縁な現状と、何ら変わりは無い。
 既述だが、特に北アルプスの小屋の食事は、豪華と言っても間違いでは無いのだ。旅館の食事と大差無い水準なのだ。だから、食堂を覗いても、面白くも何とも無いのだ。昔はカレーライスか詰まらん食事だったので面白かったんだけどね。ま、私は人が悪いと言われても、否定は出来ないですなあ。

0 件のコメント: