2019年9月20日金曜日

夢で逢いましょう その三



 次の夢は、実現不可能だ。相手が大自然なので。どんな夢かってえと、前と殆どダブるんだけど、山に入ったら晴天が続く。登山者なら、まず全員が賛同する夢(いや、願い)。
 そうなって欲しいのだが、決してそうはならない処が良い処なので、天気の良し悪しに一喜一憂するのが哀れです。所詮人間は自然の一部で有るべきなのだから、此れは仕方無いのでしょう。
 冬の上河内岳(2803m)に三度挑戦し、三度敗れたとは何かに書いた。一度は降雪の為、見事に撃退された。
あとの二度は晴天だったものの、余りの強風で前進出来ず、追い返されたのだ。前後してアタックに出たパーティも、皆雪まみれになって帰って来た。這ってなら前進可能だろうが、それではとてもじゃ無いが上河内岳へは到着できない。冬の稜線の強風は、すざまじいのですぞ。
 写真は、その強風で撃退された時に下山途中で見た上河内岳。偉らく残念でしたよ。写真でははっきりしないけど、雪煙が上がってるんですぞ。
 となると、晴天で且つ穏か、が夢な訳だ。どっちにしろ、思うに任せないのが人生なんで、天気だって思うに任せないのは当然だ。従って、見果てぬ夢って事で。
 お目当ての頂上へ、ヘリコプターで降り立つ。うーん、此れはどうかなあ。明らかに登山では無い。遊山で有る。もしやっても、面白くも何とも無いだろう、と想像出来る。
 とは分かってるんだけど、登りが余りに辛い時に、ふと心をよぎるのだ。現に春スキーでは、ピークにヘリで降り立ち滑って下るのは、当たり前の範疇の様だ。
 夏山でも、荷揚げの合間にヘリが登山者を涸沢へ運んで来る。前述だが、何と羨ましい!と思ったものだ。従って、登りが辛い時に、あー、ヘリが運んでくれたらどんなに楽だろう。高くても払っちゃう、と妄想するのだ。
 流石に山頂は抵抗を感じるが、涸沢へヘリで入るなら良いかなあ。一万円なら安い。二万だって払っちゃうぞ、畜生!
私は、弱っちくて駄目な奴ですなあ。それにみみっちい、金額の桁が違うでしょうがね。一つ此処は、忘れてやって下さい(ペコリ)。
 では夢。竹コプターが欲しい! どこでもドアーが欲しい! えーと、勿論下らない冗談です(笑えない?)。ヘリと同じ理由で却下としよう。

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