2019年8月20日火曜日

休題 その二百六十一



 先々月だが、急にシルバーからボランティアに来てくれと連絡が有った。“おれおれ詐欺”防止キャンペーンだそうで、駅前の銀行集合である。空き日だったので参加しました。
 シルバーで四十人位、防犯グループが二十人、警察官が十人程、銀行員も十人程で、結構大勢集まった。銀行前はボランティアで埋まった感じだ。着ぐるみも二体、警視庁のマスコットのピーポー君と町田ゼルビア(サッカーチーム)のマスコット、ゼルビーだ。
 ゼルビーは鳥だが、らしくできている。ピーポー君がひどい。半端でなくひどい。本当は可愛らしい姿なのに、現れた着ぐるみは変なおじさん顔で、可愛いどころか気持ちが悪い。どうすればあんなにひどくできるんだ?
 小さな子供を抱いた父親がやって来た。子供は正直だ、不気味なピーポー君を見て激しく泣き出した。警官が慌てて「中に入ってろ」とピーポー君を銀行に押し込んで「どうぞお通り下さい」。何の為のピーポー君なんだ?
 例に依って市長と警察署長の挨拶から始まる。そして写真撮影である。隠されていたピーポー君も再び登場だ。シルバーの爺さん達と「何たって写真がメインだよなあ」「市と警察の広報に出す為だろうさ」と言い交わす。皆さん良く分かってらっしゃるw
 想定以上の人数だったらしく、配りものは意外と早く終わってしまった。これで本当に“おれおれ詐欺”が防げるのか、と言う疑問はこの際置いておいて、防止運動を行う事に意義があるのだとしておこう。
 町田シルバーの機関紙が隔月に発酵される。そのボランティアの写真も勿論掲載されていた。妻にはピーポー君の一件も話してあったので、ほら、これがそのピーポー君だと見せた。「何、これー!」
 そうです、似ても似つかないのだ。あんなの破棄して造り直すべきだろう。子供に泣かれるマスコットなんざ無意味ですぞ。

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