2019年8月16日金曜日

休題 その二百六十



 「ゼロ・ダーク・サーティ」はとても良いと子供達が絶賛する。ネットフリックスで見られるので、渋々乍ら見始めた。
 何故渋々かと言うと、オサマ・ビン・ラディン殺害の映画なんざ見たくもないと思っていたからだ。
 酷く誤解を呼ぶだろうが、あたしは中東に於ける米軍の有り方に同意できないからだ。それとテロの首謀者を始末するのは話が別なのは、勿論心得ている。
 “10.11”の悲惨さは否定できない。それでも、アフリカの紛争中の国の女性のコ
メントが心に残っている。「何千人も亡くなったそうでお気の毒に思います。でも私の国では、毎日その位の人が殺されています」。
 又もや偉く誤解を呼んだですなあ。“10.11”なんか何でもない、と言ってるんではないので。自国民の命を絶対視するのは(アメリカでは)極めて当然なのだが、人間の命に軽重はなかろうに、と知らず知らずに呟いている、って感じです。
 そして中東に於ける米軍の振る舞いの何が気に喰わないってえのかと言うと、番地を占領したローマ軍と表現すれば宜しかろうか。完全に現地(番地)の住民(野蛮人)を差別
しまくっている。自分等はローマの生活を持ち込んでの上にだ。
 周りが皆敵意を抱いているって状況だが、何故敵意を持たれるのかは考えていない。テロリストとその仲間だから、と思っているのだろうか。
 映画を見始めたが、どうしても主人公に感情移入できない。途中でやめてしまった。オサマ・ビン・ラディンを殺されたくないのでしょうな。これで絶対に誤解されたですな。
 あたしもテロリストは許せない。じゃあ何でオサマ・ビン・ラディンだけは別なんだろう? 会った事もないけど、あの澄んだ目が気に入ってたんでしょう。じゃあ誤解されたのではなく、その通りだったんですな。

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