2019年8月13日火曜日

休題 その二百五十九



 町田の市役所が移動して、其れ迄役所の有った鶴川海道の交差点の近辺の人の流れが変わって、よく妻と行った近くの蕎麦屋が店を畳んだ話は前にした。交差点に有った古い喫茶店も、二年以上頑張ったが、シャッターが下りてしまった。市役所が移っただけで、小商店は死命を制されるのです。
 その交差点の右向こう(元市役所から見て)に中華料理屋(?)が有った。?を付けたのは、一応中華料理はメニューにあるけど、どう見ても汚いラーメン屋だからだ。入って見たが、古い町に有るラーメン屋そのものだった。あたし的にはとても好みなんだけどね。
 市役所が去って程無く、隣に(!)ラーメン店がオープンした。ド派手な看板を掛けて「ニンニク入れますか!」、郎を三つ重ねて三郎、“ラーメン次郎”の系列店だと分かる。
 あー、これで古いラーメン屋は終わったな、と寂しい気持ちで見ていたら、案の定古いラーメン屋のシャッターは閉まった侭になった。
 どうして寂れちまった鶴川海道に目をつけるんだと不思議だが、借り賃が安くなったからに決まっている。その潰れたラーメン屋に、駅北口の中華料理屋が支店を出した。又もやラーメン屋が並んだ訳だ。
 ネットで見ると、新店はランチの量がメッチャ多いと好評だ。ふーん、高校生と専門学校生中心だから、それに合わせたな。味についての書き込みは全くないしぃ。
 客層が全く違う筈の二件は、結局同じ客を奪い合う結果となった訳だ。市役所があれば住み分けられただろうに。
 暫くは両方とも賑わっていた様だ。そして最近、三郎は店が開かなくなった。二年にして潰れたのだ。
 町田駅から割と近いのに、鶴川海道沿いは店の墓場状態になっちまった。人の流れとはどうしようもないものなのだろう。二件中華屋が並び立てる場所ではないのですなあ。

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