2019年7月3日水曜日

休題 その二百五十四



 一応山の話だが、次女の事なので休題にしました。
 次女が山に嵌ってしまって、表尾根や馬鹿尾根をせっせと登り始めた。装備も一通り揃えた様だ。
 仕事はOT(作業療法士)なので病院勤務だ。仲間のOTやPT(理学療法士)にも山好きがいて、PTの男性をリーダーに、女性二人が加わって三人で鍋割山に行く事になったそうだ。突如リーダーがもう一人の女性をメンバーに加えた。その女性は山は初めてで次女は、え、と思ったらしいが、まあ大丈夫だろう、若いし。
 集合は渋沢駅に七時。早立ちが鉄則ですなあ。当日集まるとするとその女性から電話「何処の改札口でしょう」。渋沢に改札口は一つしかない、どこの話だ? 渋谷にいたそうだ。沢と谷だから似てはいるが、全く違う。渋谷に山は無い!
 結局渋沢で一時間半待ったそうだ。早立ちは幻の様に消え去った。従って大倉は九時だっただろう。
 処が塔迄は結構順調に登れた。じゃあ鍋割に回って行こう、その予定だったし、となったのは責められないが、初心者は登れるが下れないと言うセオリーを理解していなかったと言う事ですなあ。
 そして下りに手間取り苦しんだ訳だ。下りでは普段使わない筋肉に負担がかかる。依って太腿の内側とか足の甲と言った変な処がつるのだ。その彼女も彼方此方痛んだらしい。
 メンバー四人はPTとOTである。素早くテーピング、冷却材迄吹きかけて何とか歩き通せたとの事。専門家のパーティの強みだ。
 大倉に戻れたのは十八時、九時間の行動時間だった訳だ。塔から真っ直ぐ下るべきだったなあ。でも無事に下り切ったのは、流石プロと若さと言うべきだろう。その彼女は泣き言も言わず一生懸命歩いていたが、帰ってから「死ぬかと思った」と。はっはっは、気の毒でした。(不謹慎?)

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