2019年4月18日木曜日

山の報告です その八十六



 毎年Yと春山に出掛けるのだが、連休に行っていた。Yが退職したので連休に拘る必要がなくなった。万歳! だったら最近やけに雪解けが早いので四月の雪の豊富な時期に行けば良いのだ。
 こうなりゃあ(どうなりゃあ?)久し振りに縦走でもやっか。とは言えお互いに良い歳だから無理はできない。あたしがテントを背負って歩けるのは五時間迄、二人だから負担は減るので、その位ならやれるだろう。
 で、初日は天神平へロープウエイで上がり、五十分で熊穴沢ノ頭の避難小屋横に幕営、二日目は谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、そこから茂倉新道を下って矢場ノ頭で幕営。この日が地図上で五時間。三日目は土樽駅へ二時間で下れる。よし、これならやれっぺさ。実に可愛らしい小縦走だ。
 せれでも定着ばかりだったので、荷物は最小に限定、缶チューハイなんて禁止、ウイスキーか焼酎をペットに入れると決めた。
 十五日朝の新幹線谷川で高崎、其処からは在来線で水上へ。そしてバスでロープウエイ口へ、楽ちんですなあ。食堂で蕎麦を食って腹こしらえ、ロープウエイを降りると白銀の世界である。
 身支度を整え歩き出すと大勢が着けたトレースがある。平日なのに好きな奴は好きな訳だ。予報だと十五日は雨だったが、殆ど雨マークは消えている。やや曇りだがラッキーと言うべきだ。但し風は強い。
 熊穴沢の避難小屋は雪に埋まっていた。その傍にテントを張る。途中で擦れ違った二組三人は、谷川岳は物凄い風、真っ白で何も見えず彷徨さえ失うので降りて来た、肩の小屋番は危険だから下山を止めている、と。
 テントを張っていると二十代の若者が半袖シャツで降りて来た。一望の景色が素晴らしく、外の山にも登りたくなったので爺ヶ岳へ行くと言う。若さです! (続)

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